肉離れの治療期間は病院で太ももへのテーピングを教えてもらって変わるのか

06.052015

この記事は4分で読めます

こんにちはかじです。

 

今回は太もも裏の肉離れの治療についてお話しします。この記事で治療方法を知ると順調に回復していけるはずです。ここでは治療期間を決定する大切なお話をしますので、たった1つのポイントだけ覚えて下さい。

 

それでは、この記事を読んでいるあなたの能力が最大限に発揮され、所属するチームに貢献できるように祈りながら進めていきます。

 

参考記事
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肉離れの治療について考える

肉離れは再発を繰り返すことがあるという点で、怪我の中でもかなりやっかいなものです。例えば、軽い捻挫なんかは、テーピングをして翌日でもプレーできることはありますが、肉離れはそうはそういうわけにはいきません。

 

肉離れした筋肉に負担をかけることでさらに悪化し、長期間の離脱になってしまうこともあります。「無理しなければよかった!」ではすまされないのです。

 

 

これからお話しする事を知っているだけで、再発のリスクがグッと減るのでしっかりと覚えてください。

 

参考記事

ハムストリングス肉離れの症状と治療期間を軽度と治らない場合に分けて解説!太ももの裏がピキッとなったらどうするのか

 

 

 

肉離れの治療期間とは

さて、そもそも肉離れって何でしょうか。正確に言うと、筋肉の連続性が断たれている状態、となります。簡単に言うと、筋肉の一部が切れちゃったってことです。

 

 

ここで勘のいい人は気付いたと思いますが、どのくらい筋肉が切れたかによって、重症度も変わるし復帰までの期間も変わってきます。

 

参考までに、肉離れの分類を載せておきます。言葉は分かりやすい様に直してあります。

 

 

肉離れの分類

  1. 筋肉内の小さな血管が切れているだけ(筋肉は離れていない!)
  2. 筋肉が少しだけ離れている
  3. 筋肉が全て離れている(筋肉の断裂)

 

 

この中で「3.」は重症で手術が必要となる事が多いので、別格です。ですので、ここでだいじになってくるのは「1.」と「2.」の見分け方です。

 

なぜなら、ここを間違えると、再発する可能性が高いからです!(特に、「2.」を「1.」と判断すると)

 

そりゃそうです、重い怪我を軽い怪我と考えてしまうわけですから。

 

因みに、「1.」は復帰まで1-2週間で「2.」は1-2か月が目安です。復帰期間がこんなにも違うという事は、もはや全く違う怪我です。

 

もちろん、MRIという画像による分類なので、MRIなしでは正確な事は言えません。(※MRIとは筋肉の事などが詳しく分かる精密検査です。)

 

 

しかし、MRIを撮影しなくてもかなりの確率で「1.」と「2.」は見分ける方法があるとしたら、知っておいて損はないですよね。

 

そうです。今回1つだけ覚えて欲しいこととはこの見分け方です。

 

参考記事

 

▶太ももの肉離れが完治する処置と治療とは?医者がハムストリングス肉離れの早い治し方とスポーツリハビリを解説

 

 

 

肉離れの治療を太ももを例に考える

ここでもう一度肉離れの分類を見てみましょう。

 

肉離れの分類

  1. 筋肉内の小さな血管が切れているだけ(筋肉は離れていない!)
  2. 筋肉が少しだけ離れている
  3. 筋肉が全て離れている(筋肉の断裂)

 

 

さぁ、「1.」の(  )の中をよーく見て下さい。何か気付きましたか?

 

そうです、肉離れという名前が付いていながら、「1.」は筋肉が離れていないのです!

 

なんかピリッと来て、肉離れっぽいけど意外とプレーできた。あなたにもそんな経験があるかもしれません。それは分類の「1.」で、軽い内出血が起こっているだけの可能性が高いです。

 

 

さて、このことが理由で「1.」と「2.」を見分ける方法何かもう分かりましたか?少し勉強した方は簡単に分かってしまったかもしれませんね。

 

そう。それは、「ストレッチ痛」です。(※「ストレッチ痛」とは、ストレッチをした時に出る痛み。普通、ストレッチをしても痛くはならないので、痛みを感じるのは異常です。)

 

 

ストレッチとは本来、筋肉を伸ばして柔軟性を高める目的で行います。そして、そのストレッチをすると、筋肉が離れていない「1.」では痛みがなく、離れている「2.」では痛みが出ます。

 

あの分類が分かっていれば、そんなに難しい話ではないですね。

 

参考記事

ハムストリングス肉離れの症状と治療期間を軽度と治らない場合に分けて解説!太ももの裏がピキッとなったらどうするのか

 

 

 

肉離れの治療にテーピングは必要か

肉離れで一番多いのはもも裏ですから、それを例に説明します。(※ここでは右もも裏とします。)

 

さて、もも裏のストレッチはいつもどうしていますか?まずは、分かりやすい様に動画を見つけましたので、こちらを見てイメージをつかんで下さい。

 

 

基本的なものだと、次の順序の様になります。

  • 立った状態で、右足を少し前に出してかかとを地面につける。
  • 右膝をのばしたまま、腰を曲げてカラダをくの字にする。
  • 胸を張って、おへそをもも前に近づける。

 

すると、右のもも裏が突っ張る感じがします。この動きをした時に、のばされて心地よい感じになるのが普通です。

 

しかし、もも裏に押して痛い場所があるのに痛みが無ければ「1.」で、痛みを感じた場合は、「2.」か「3.」です。痛みを感じた場合は、病院で医者の診察を受けた方がよいでしょう。

 

 

そして、復帰する際にはしばらくは伸びるテーピングやサポーターで患部を圧迫してあげると再発の危険性が低くなります。

 

参考記事

▶太ももの肉離れが完治する処置と治療とは?医者がハムストリングス肉離れの早い治し方とスポーツリハビリを解説

 

 

 

まとめ

プロはどんなに軽い肉離れでも必ずMRIを撮ります。それは、肉離れの分類を知る為です。

 

それによって、復帰までの期間が変わる事が分かっているからに他なりません。ですから、意識の高い選手はMRIをすぐに撮った方が安心してリハビリを進めることができます。

 

 

しかし、実際にはそうできない状況はたくさんことも事実です。その場合はストレッチ痛がなければ①と考えて、リハビリを行っても多くの場合は困りません。

 

肉離れの再発は問題を複雑にし、多くの時間を無駄にします。そして、肉離れの分類を見誤ると再発の原因となってしまいます。

 

 

どうか、短い現役生活を有意義に過ごすため、肉離れから早く復帰する為のヒントにしてください。

 

 

最後までお読み頂き有難うございました。

 

 

 

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プロフィール

はじめまして、かじです。私はアスリートを目指していましたが怪我で諦めました。その後、スポーツドクターを志し、現在はアスリートからスポーツ愛好家の方々の怪我を治すのはもちろん、彼らの能力が最大限に発揮されるようにサポートしています。私自身がアスリートを目指していましたし、現在まで多くのプロ選手をサポートしてきたので、スポーツドクターの視点から選手がステップアップするためのヒントをお伝えすることができます。ですから、怪我をしている時はもちろんのこと、怪我をしていなくても私が伝えられることは沢山あるのです。そして、私はアドバイスをする時は、現役時代だけではなくその人の人生全体を見た時にどうするべきかという視点を大切にしています。壁にぶつかったり、行き詰ったりしていて、何かヒントが欲しい時は気軽にお問い合わせ下さい。そうすることできっと前に進めるはずです。 ⇒詳しくはこちら

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