足首の捻挫と骨折の違いとは?足首の骨や靭帯などの基本構造を医者が徹底解説

09.112015

この記事は6分で読めます

こんにちは、スポドクKです。

 

今回は足首(正式には足関節=そくかんせつ)の基本的な構造について解説していきます。これを知っているだけで今日から周りの人達のお役に立てます。そして、もちろん自分の役にも立ちますので最後までお楽しみください。

 

それでは、この記事を読んでいるあなたの能力が最大限に発揮され、所属するチームに貢献できるように祈りながら進めていきます。

 

参考記事

▶足首の痛みと腫れが外側か内側か前側か後ろ側にあるかで治療が変わる!!医者による足首の痛み部位別まとめ

 

 

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足首の捻挫と骨折をもう少し詳しく理解する方法

私達はいつも当たり前のように身体を動かしていますが、これは全て関節があるからです。

 

 

体には沢山の関節がありますよね。

 

肩、肘、膝、股関節、足首、手首・・・

 

体の動く部分は全て関節で、逆に言うと関節を怪我してしまうと体はうまく動かせません。

 

 

サッカーでよくする怪我といえば、ナンバー1は足首捻挫。もう、めちゃくちゃ痛いです。

 

捻挫の後は関節がうまく動かせなくなってみんな困るのです。硬くなったり、逆にゆるくなってしまったり。そして、ひどく足首を捻ってしまった時には骨折してしまう事だってあります。

 

 

そう考えると、関節が普通に動くって事は実はとてもありがたい事ですよね。

 

 

今回はその関節とはどのようなものか。そして、「捻挫って何でしちゃうの?」という事まで、普段は考えもしないような関節の事を少しだけ詳しく解説していきます。

 

参考記事

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足首の正式名称を知ってますか?

骨の話に入る前に、まずは基本の基本。

 

足首って実は正式名称ではないんです!知ってました?

 

 

私も大学生になるまでは何の疑いもなく「足首」と呼んでいましたが、医学部の学生の時に、「医者になるならその呼び方はやめなさい。」と先生に注意されて始めて知りました。

 

 

医学的には足首の事を

足関節(そくかんせつ、または、あしかんせつ)」

と呼びます。

 

 

まぁ、「足首」で通じるので正式名称なんて知らなくてもいいのですが、雑学としては知っておいて損はありません。医者の前で足関節と言うと、「この人は医療関係の人かな?」と思われて、他の人よりのちゃんと対応してもらえるかもしれませんよ。

 

けどせっかくなので、この記事の中では私達がいつも使っている様に、「足関節」と呼んでいきましょう。

 

参考記事

▶足首の痛みと腫れが外側か内側か前側か後ろ側にあるかで治療が変わる!!医者による足首の痛み部位別まとめ

 

 

 

足関節を構成する骨を知ろう

さて、ここからが本番です。始めて聞く言葉も出てくると思いますが、少しずつ覚えていってください。

 

 

足首の関節を構成する3つの骨 脛骨と腓骨と距骨

足首の関節を構成する3つの骨 脛骨と腓骨と距骨

 

 

さて、始めは足関節の骨についてですが、上の画像からも分かる様に足関節は3つの骨からできています。

 

 

  • 脛骨(けいこつ)
  • 腓骨(ひこつ)
  • 距骨(きょこつ)

の3つです。

 

 

脛骨と腓骨の凹みと距骨の凸がはまり込んでいる

脛骨と腓骨の凹みと距骨の凸がはまり込んでいる

 

 

そして図からも分かる様に、足関節の形状としては脛骨と腓骨で作られる凹みに距骨の凸がはまり込む形です。

 

足首骨折というはその名の通り、この3つの骨のどれかが骨折する事を指します。

 

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身体の表面から骨を触ってみよう

ここまで、模型で足関節について説明してきましたが、実際に自分の目で見た時にどの部分が模型の部分に対応しているのでしょうか。

 

 

足関節の模型 内果と外果

足関節の模型 内果と外果

 

 

 

模型の写真も使ってもう一度説明します。

 

脛骨の端っこは内果と呼ばれる出っ張りになります。俗に言う「内くるぶし」です。

 

それとは逆に、腓骨の端は外果、つまり「外くるぶし」となります。

 

 

実際の内果と外果の位置

実際の内果と外果の位置

 

 

 

ちょうど模型と写真が逆になっていますが、内果と外果には簡単に触れますよね。距骨も触れられますが、少し慣れないと難しいかもしれません。

 

 

こんな感じで、私はいつも診察している時に、今触っている所は模型ではどこに当たるのかと考えながら行っているのです。

 

参考記事

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足首捻挫に関係する靭帯とは

次に足首にある靭帯についてお話しします。上で出てきた3つの骨(脛骨、腓骨、距骨)はそれぞれ靭帯でつながっており、関節の動きを上手い具合に調整しています。

 

内くるぶしには三角靭帯

外くるぶしには前距腓靭帯(ぜんきょひ)踵腓靭帯(しょうひ)、後距腓靭帯の合わせて4つの靭帯があります。

 

 

三角靭帯 脛骨から距骨・踵骨・舟状骨に渡って付く広範囲な靭帯

三角靭帯 脛骨から距骨・踵骨・舟状骨に渡って付く広範囲な靭帯

外果に付く3つの靭帯 前距腓靭帯・後距腓靭帯は腓骨と距骨を  踵腓靭帯は腓骨と踵骨を繋いでいる

外果に付く3つの靭帯 前距腓靭帯・後距腓靭帯は腓骨と距骨を  踵腓靭帯は腓骨と踵骨を繋いでいる

 

足首捻挫とは、これらの靭帯のどれかが損傷する事を意味しますが、その中でも最も多いのが前距腓靭帯です。

 

その理由も知られていますが、それが別の機会にお話しします。

 

参考記事
▶足首の内反捻挫や外反捻挫ってどういう意味?医者が足首の動きを詳しく解説

 

 

 

足首捻挫って何で起こるの?

足首の動きを絶妙に調整している靭帯ですが、時には調整できないほどの大きな力がかかって損傷してしまう事もあります。

 

これを「靭帯損傷」と呼びますが、その時の靭帯は、

  • 一部が切れる
  • 全て切れる

のどちらかです。

 

 

靭帯の一部が切れてしまった状態を「捻挫」と呼び、全て切れてしまったものを「靭帯断裂」と呼びます。

 

つまり、「捻挫」≒「靭帯損傷」なのです。

 

言い換えると、捻挫とは靭帯を怪我です。恥ずかしながら、私は大学に行くまで知りませんでした。

 

参考記事
▶足首内側の靭帯を捻挫した痛みについて~外反捻挫を詳しく解説~

 

 

 

捻挫と骨折は何が違うのか

試合で足首を捻って、捻挫だと思っていたら骨折だった。そんな話はよく聞きます。

 

基本的には迷ったら病院に行ってレントゲンを撮るのが正解ですが、その前にどうにか分からないかな、と気になるところです。

 

 

少し自分の知識が増えると、今まで見えなかったものが見えたり、医者の言いなりだったのがちゃんと納得できたりします。

 

選手は怪我をしたらできるだけ早く復帰したいもの。その為には自分の身体の基本的な知識は持っているに越したことはありません。

 

 

 

分からなくなったら何度でも今回の記事を読み返してみてください。

 

参考記事

▶足首の痛みと腫れが外側か内側か前側か後ろ側にあるかで治療が変わる!!医者による足首の痛み部位別まとめ

 

 

 

まとめ

今回は足首の基本的な構造と動きやすい方向についてお話ししました。

 

足首は、

  • 内くるぶしに脛骨(けいこつ)
  • 外くるぶしに腓骨(ひこつ)
  • それに挟まれて距骨(きょこつ)

の3つの骨からなります。

 

また内くるぶしに、

  • 三角靭帯

 

外くるぶしには、

  • 前距腓靭帯(ぜんきょひ)
  • 踵腓靭帯(しょうひ)
  • 後距腓靭帯

がそれぞれの骨をつないでいるのでした。

 

 

今回は聞いた事の無い単語も沢山出てきて難しかったと思います。

 

ただし、この知識があるのと無いのとでは足首に関する理解の深さが全く変わってきます。

 

今回の話が理解できれば、みんなに自慢してよいレベルだと思います。

 

 

それでは今回はこの辺で失礼します。

ありがとうございました。


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プロフィール

2017-04-08_151306 はじめまして、スポドクKです。私はプロサッカー選手を目指していましたが怪我で諦めました。その後、スポーツドクターを志し、現在はプロ選手からスポーツ愛好家の方々の怪我を治すのはもちろん、彼らの能力が最大限に発揮されるようにサポートしています。私自身がプロ選手を目指していましたし、現在まで多くのプロ選手をサポートしてきたので、スポーツドクターの視点から選手がステップアップするためのヒントをお伝えすることができます。ですから、怪我をしている時はもちろんのこと、怪我をしていなくても私が伝えられることは沢山あるのです。そして、私はアドバイスをする時は、現役時代だけではなくその人の人生全体を見た時にどうするべきかという視点を大切にしています。壁にぶつかったり、行き詰ったりしていて、何かヒントが欲しい時は気軽にお問い合わせ下さい。そうすることできっと前に進めるはずです。 ⇒詳しくはこちら

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