鎖骨骨折の痛みの完治期間とバンドによるリハビリの方法を医者が解説

08.222015

この記事は4分で読めます

こんにちは、スポドクKです。

 

今回は鎖骨骨折の治療方法とリハビリについてお話しします。鎖骨は場所の問題で骨折の治療を間違うと見た目に目立ちます。できるだけ、治療後に目立たず、早く治すためにはどのような事に気を付ければよいのか。これからお話ししていこうと思います。

 

それでは、この記事を読んでいるあなたの能力が最大限に発揮され、所属するチームに貢献できるように祈りながら進めていきます。

 

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鎖骨骨折の痛みの場所による誤解

鎖骨骨折は整形外科以外の医者が見逃しやすい骨折の1つです。

 

患者さんは肩が痛いと言うので医者は肩を調べます。しかし、明らかに変形している骨折ならひと目で分かりますが、そうでない場合は「肩は何ともないね」という具合にひとまず様子見となる事も多いです。

 

 

私達整形外科の医者は話を聞いて軽く触ればすぐに分かります。多くの場合は転んで手を着いた時に鎖骨に力が伝わって骨折します。スポーツではラグビー・アメフト・競輪などに多いですが、サッカーでもたまに骨折をする事があります。

 

 

スポーツ以外ではバイクで自己転倒して骨折する人がとても多いです。そして、骨折が治癒するのには3か月程度かかり、治癒するまでの間にも段階的なリハビリが必要になります。

 

特にスポーツ選手の場合には腕は全力で動かせませんが、それ以外の部位は積極的にリハビリをするべきです。

 

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スポーツリハビリをするトレーナーの病院での仕事内容と資格と年収を解説

 

 

 

鎖骨骨折の完治期間とは

鎖骨骨折は骨折した場所によって大きく3つに分類され、それそれで治療の種類が変わります。鎖骨を1/3ずつに分けてそれぞれ

  1. 鎖骨近位端骨折
  2. 鎖骨骨幹部骨折
  3. 鎖骨遠位端骨折

と呼びます。

 

 

鎖骨の分類

鎖骨の分類

 

「1.鎖骨近位端骨折」はほとんど見たことが無いというくらい珍しい骨折ですので、ここでは「2.鎖骨骨幹部骨折」と「3.鎖骨遠位端骨折」についてお話しします。どの骨折についてもたいていは3か月程度の治療期間かかりますが、手術をするかしないかでも治療期間が変わるのが普通です。

 

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鎖骨骨幹部骨折の治療とは

鎖骨の真ん中1/3の骨折である鎖骨骨幹部骨折は手術になる事が少ない骨折です。たいていは手術をしない保存療法で様子を見ていると骨はつきます。

 

ただし、骨の転位(ずれ)が大きい場合や、美容上の問題がある場合には手術をする事もあります。(※鎖骨は皮膚のすぐ下にあるので変形が分かりやすく、人によってはそれを嫌がって手術を希望する方もいます。)

 

 

どんな骨折でもそうですが多少ずれてついても成長の過程で少しずつ元の形に戻ってきます。

 

特に子供の場合はその力が強いです。(※これをリモデリングと言います。)しかし、大人の場合はこの力は弱いので、どうしても変形が気になる場合は手術をした方が良いかもしれません。

 

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鎖骨骨幹部骨折に対するクラビクルバンドとは

 

 

また、保存療法の時には「クラビクルバンド」というバンドをつけます。

 

クラビクルバンド 前から

クラビクルバンド 前から

クラビクルバンド 後ろから

クラビクルバンド 後ろから

 

鎖骨骨折では胸を張るような姿勢でいる事が大切です。クラビクルバンドはこの姿勢になる様に補助してくれています。ちなみに、クラビクルとは英語で鎖骨という意味です。

 

 

しかし、鎖骨の下には神経が通っており、あまりこのバンドを締めすぎると神経が圧迫されて手がしびれてきます。姿勢が良くなれば十分なのでほどほどに締めれば大丈夫です。

 

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鎖骨遠位端骨折の治療とは

鎖骨遠位端には靭帯がいくつかあります。靭帯とは骨と骨を橋渡しして関節を安定させる役割です。鎖骨の端には肩鎖関節という関節があり、その関節を安定させる為に靭帯があります。

 

そして、骨折の際にその靭帯が切れるか切れないかが、手術をするかしないかを決めています。

 

 

鎖骨下部の靭帯が切れている図

鎖骨下部の靭帯が切れている図 この図自体は肩鎖関節脱臼

 

 

というのは、鎖骨というのはこの靭帯が無いと上に跳ね上がってしまうからです。

 

靭帯が下から鎖骨を引き下げる役割をしているので、その靭帯が切れてしまうと鎖骨は跳ね上がり、思いっきり骨がずれてしまうので、骨は自然とつきません。ですから、その場合は手術をして骨を元の位置に戻してあげる必要があります。

 

 

逆に骨が折れていても靭帯が切れていなければ、ほとんど骨はずれないので手術する必要はなく、鎖骨骨幹部骨折の時と同様に保存療法にします。

 

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鎖骨骨折の後遺症とは

鎖骨のように長い骨は「長管骨(ちょうかんこつ)」と言います。腕や脚、指の骨に多いですね。そして、その骨の心臓に近い方を「近位(きんい)」と呼び、指先に近い方を「遠位(えんい)」と呼びます。さらに、真ん中を「骨幹部(こっかんぶ)」と呼びます。

 

鎖骨遠位端骨折とは、「鎖骨の遠位の端っこに生じた骨折」を意味します。

 

 

鎖骨骨折の一番大きな後遺症は、見た目の問題です。手術をすれば傷が目立ちますし、手術をしない場合でも骨の変形があれば目立ってしまいますので悩みどころです。

 

 

 

まとめ

さて、鎖骨骨折の治療法をまとめましょう。鎖骨は3つの部位に分けられます。

 

  1. 鎖骨近位端骨折
  2. 鎖骨骨幹部骨折
  3. 鎖骨遠位端骨折

 

1.と2.、そして3.の靭帯が切れていない場合は保存療法をします。この時クラビクルバンドをする事で姿勢を良く保つのでした。また、2.でずれが大きい場合や美容上の問題がある場合、3.で靭帯が切れている場合は手術をします。

 

手術の方法にはいくつか種類がありますので、それはまた次回に詳しくお話しします。

 

 

それでは今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。

 

 

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プロフィール

2017-04-08_151306 はじめまして、スポドクKです。私はプロサッカー選手を目指していましたが怪我で諦めました。その後、スポーツドクターを志し、現在はプロ選手からスポーツ愛好家の方々の怪我を治すのはもちろん、彼らの能力が最大限に発揮されるようにサポートしています。私自身がプロ選手を目指していましたし、現在まで多くのプロ選手をサポートしてきたので、スポーツドクターの視点から選手がステップアップするためのヒントをお伝えすることができます。ですから、怪我をしている時はもちろんのこと、怪我をしていなくても私が伝えられることは沢山あるのです。そして、私はアドバイスをする時は、現役時代だけではなくその人の人生全体を見た時にどうするべきかという視点を大切にしています。壁にぶつかったり、行き詰ったりしていて、何かヒントが欲しい時は気軽にお問い合わせ下さい。そうすることできっと前に進めるはずです。 ⇒詳しくはこちら

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