腰痛に無縁だった医者がぎっくり腰になった!!1週間の治療法を公開

08.152015

この記事は8分で読めます

こんにちは、スポドクKです。

 

今回はぎっくり腰についてお話します。その症状や治療法を身をもって経験してきたのでシェアしましょう。

 

それでは、この記事を読んでいるあなたの能力が最大限に発揮され、所属するチームに貢献できるように祈りながら進めていきます。

 

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あなたは腰を痛めた事がありますか?

つい1週間前、私はアラフォーにして人生初のぎっくり腰になりました。とてもしんどかったですが良い経験ができました。この歳になってもう自分が怪我をする事はあまりありません。

 

せっかくの機会なので、

  • どんな動きをするとツラいのか
  • どんな治療をすれば効くのか

ケガ人目線で色々と試してみました。

 

そうして試した結果、私が正しいと思っている治療をすれば、1週間程度で軽いジョギングができる程度までは回復しました。整形外科医である私がどんな治療をしたのか、参考になる部分もあるでしょうからこれからお話ししていきます。

 

 

医者が病気や怪我をした時、どんな治療をするかは注目されます。「患者には色々言ってるけど、自分がなったらどんな治療すんの?」みんながそう思っているはずで、結局は医者が自分自身にする治療が1番信頼できます。

 

 

ぎっくり腰とは直接関係ありませんが、例えばこんな事もありました。

 

 

 

視力矯正手術「レーシック」の例

眼科で行っている視力矯正手術の「レーシック」。多くの有名人やプロスポーツ選手がやってメジャーになりました。私も数年前にやってみようかと考え、手術をする直前までいきました。

 

 

手術を決断する前に情報を集めようと眼科の友人や先輩方に話を聞くと、みんな、「大丈夫だと思うよ。トラブルはほとんどない。」と口を揃えました。これは大丈夫そうだなという印象でしたが、ふと気づくと眼科医でレーシックをしている人がいません。どんなに探しても見つかりませんでした。

 

 

結局は、

「大丈夫だって言うけど、あなた方はしてないじゃん。」

「まぁ、コンタクトでも困ってないしな。」

と完全に信頼する事はできずに、手術するのはやめました。

 

 

この様に、医者が自分の治療として選んでいない手術は最終的には信頼する事ができません。

 

 

 

ぎっくり腰になる前の状況

少し話がそれました。

 

 

私は整形外科医という職業柄、これまでに何百人もぎっくり腰の患者さんを診察してきました。しかし、自分の腰を痛めた事はなく腰痛で病院にやって来る患者さんを見ては「腰をやっちゃうとつらそうだなぁ。」「自分も気を付けよう。」と思っていました。

 

 

私は現在でも定期的にサッカーをします。ジムにも通っています。もちろん現役時代とは比べ物になりませんが、それなりに運動はしていました。それでも腰痛に悩まされたことは1度も無く、きっと腰痛になる事はないな、と油断していたのでしょう。

 

 

ある時、仲間とフットサルの大会への出場が決まり、その準備としようといつもよりきついトレーニングをする事にしました。身体は少し疲れているものの切れも出てきて自分としては調子がいいなと思っていた矢先の出来事でした。

 

近くの公園で細かいステップやジャンプのトレーニングをしていた時、「ゴリッ」と腰が鳴りました。

 

 

 

ぎっくり腰になった瞬間の様子

「グキッ」というよりは「ゴリッ」という方が表現は合っている気がします。まるで足首を捻挫した時のような音でした。関節の軟骨と軟骨がぶつかった音です。

 

 

ぎっくり腰は「腰椎捻挫」とも言いますが、本当に捻挫だなと変な感心をしてしまいました。

 

腰の椎間関節の位置

腰の椎間関節の位置

ぎっくり腰になる部位

ぎっくり腰になる部位

 

 

ちなみに、ぎっくり腰で捻挫するのは上の写真にある椎間関節です。左右に1つずつありますが、私は右の関節を捻挫しました。

 

 

私が痛めたのは膝の抱え込みジャンプをしている時でした。ひと通りアップをしてからのジャンプ1発目。腰をグッと曲げた時にやってしましました。瞬間的には痛みはそれほどなく、「ん?まだ動けるか?」と思いましたが、腰の奥に違和感があります。

 

足首を捻挫した経験のある方は分かると思いますが、捻挫した瞬間は「あっ!」と思うだけで痛みはあまり感じません。しかし、足首の奥で何かが破綻した感覚があり、「あー、これから腫れて痛くなってくるんだろうなぁ…」というあの絶望感。

 

 

私が運動していた公園は家から歩いて3分ほどです。まだ動けるうちにとりあえず帰ろうと歩き始めましたが、どんどん痛くなってきて、半分くらいの距離でほとんど前に進めなくなり、やっとの思いで玄関までたどり着きました。

 

 

 

ぎっくり腰の応急処置

どんなけが怪我でもそうですが、怪我をしたらできるだけ早く冷やす事が大切です。

 

怪我をしたらできるだけひどくなるのを防ぐ。それにはまずアイシング。

 

 

 

 

怪我をした部分を動かすのは、どんなに早くても炎症が治まる2-3日後からです。

 

 

しかし、ここで衝撃の事実が…

 

家に氷が無い!!氷が売っている最寄りのコンビニまで歩いて3分です。が、今日ばかりは歩く気にはなれず車で行く事にしました。

 

 

 

当日はとにかくアイシング!

車に乗ると決めましたが、それはそれで大変。まず、トレーニング後で汗もかいているのに着替える事ができない。その上、車の乗り降りで激痛が走ります。

 

コンビニについても服装が完全にサッカースタイルで恥ずかしいし、動きもぎこちなくてめちゃくちゃゆっくり。絶対に変な人が来たと思われていたはずです。

 

 

それでも何とか氷を2袋購入して家に辿り着きました。そこから、ビニールに氷を入れてサランラップで腰に巻き付け、20分冷やして、20分休むサイクルを3回続けました。

 

それから、患部の痛みを取るのと炎症を抑える為に常備してあるロキソニン(鎮痛薬)を飲み、湿布を貼りました。

 

 

 

当日に楽な姿勢

私の場合は、座っているよりも立っている方が楽でした。腰を伸ばしていた方が楽で少しでも曲げると激痛が走ります。ですから、アイシングの間もずっとつかまりながら立っていました。

 

 

とにかく初めての事なので、どこまで動いたら痛くなるのかが分からず、少しずつ動いて確認する作業が必要です。しかし、少しでも変な動きをすると激痛が走ります。当日はそれが怖くて全く動けず、身体全体をまるで丸太の様にしながら慎重に動いていました。

 

 

痛みのせいか食欲はなかったので夕食は食べませんでしたが、汗をかいていた為、さすがにシャワーを浴びないと布団には入れません。とにかく、腰を曲げずにズボンと靴下を脱ぐのはひと苦労でした。

 

 

 

当日にはできない事

ぎっくり腰の治し方という動画もYoutubeなどで沢山アップされています。例えばこんな感じ。

 

 

 

自分も早めに動かした方が早く治ると思っていましたが、さすがに当日は無理です。とにかく当日は、

  • 安静
  • アイシング
  • 鎮痛薬

これにつきます。

 

これ以上ひどくなるのを防ぎましょう。

 

 

 

やっとの思いでベッドまでたどり着きましたが、ぎっくり腰当日にはつらい事が沢山あるのを学びました。

  • 車の乗り降りがつらい
  • 車のバックができない
  • 歩くのがゆっくり
  • イスに座るのがつらい(特にソファーのような低い椅子)
  • 靴が脱げない
  • 服、特に靴下が脱げない
  • 床のものが拾えない(しゃがめない)
  • 顔を洗えない
  • ベッドに寝る動作がつらい
  • 寝返りが打てない
  • 寝た状態で腰が浮かせない
  • 起き上がるのがつらい

ホントにつらいですね。もう少し腰痛の患者さんには優しくしようと思いました。笑

 

 

私はその後1週間で軽いジョギングをする事が出来る様になりましたが、一般的な経過と比べるととても回復が早いです。なぜそんなに早く治ったのかお話ししていきますが、早く治そうとするとそれなりに危険性もあります。

 

 

 

ぎっくり腰はクセになる?

ぎっくり腰が腰椎捻挫と呼ばれる事はお話ししましたが、足首捻挫がクセになるよと同じように、ぎっくり腰(腰椎捻挫)もクセになる事があります。

 

どちらの捻挫にも共通して言える事は、まだ治りきっていないうちに無理をして動かすとクセになる事が多い、という事実です。

 

 

例えば、足首捻挫は軽いケガだと捉えられがちで、捻挫しても大して痛くなければ翌日の試合にも出てしまいます。こればプロの選手であるとか高校最後の試合だとかいうのなら仕方ないなと理解も出来ます。

 

 

しかし、特に初めての捻挫で差し迫った状況でもなければ、最低1週間はリハビリに時間をかけたいところ。特に最初の2-3日は炎症を抑える為に患部は動かしたくありません。

 

これと同じ事がぎっくり腰にも言えます。ぎっくり腰も椎間関節の捻挫ですから、その関節に炎症が残っているうちは動かさない方が後々困りません。腰は体の「要(かなめ)」と言われるくらい重要な部分です。

 

 

ひどい腰痛が残ってしまうと運動ができなくなるなんてレベルではなく、日常生活や仕事にも多大な影響が出てしまいます。そうならない為にも最初に怪我をした時の対処が大切なのです。

 

 

 

ぎっくり腰翌日の治療法とは

ぎっくり腰翌日は振り返ると今回の経過の中で最もツラい日でした。起床時の感覚では痛めた関節が痛いのは当たり前ですが、それと同時に腰周辺の筋肉が硬くなってしまい腰が全く動きません。

 

ベッドから起き上がるのもひと苦労で、どうやったら痛み無く起き上がれるか2-3分格闘していました。

 

少しでも腰を変な方向に動かすと痛いのでその痛みが出るのを怖がって身体が腰を固定しようとして、周りの筋肉がガチガチになっている様です。

 

 

 

ぎっくり腰で痛めたのは関節ですが、直接は影響無いはずの筋肉にも悪影響が出てさらに痛くなっています。ぎっくり腰2日目までは

  • 安静
  • アイシング
  • 鎮痛薬

に徹して他の治療はしない方が良いと思っていたのですが、このままでは筋肉の張りを放っておくと悪循環するなと判断して、知人に無理を言って鍼を打ってもらいました。

 

 

あくまでもガチガチに張った腰の筋肉を緩めるのが目的です。関節自体は触らず安静を保ちます。

 

 

腰に鍼治療をしている様子。

腰に鍼治療をしている様子。

 

 

ベッドに横になり、腰に鍼を打って電気を流してもらいました。15分くらいでしょうか、心なしか筋肉も弛んできています。その後に軽くマッサージもしてもらいます。終わってから起き上がって歩いてみると、腰の動きもだいぶスムーズになっていました。

 

 

 

ぎっくり腰2-3日目の治療とは

実はぎっくり腰2日目に自分が執刀する手術が入っていました。このままではヤバいなという事で、ぎっくり腰翌日に無理に鍼をしてもらったのでした。手術が無ければ打ってもらわなかったかもしれません。

 

翌日の朝よりは痛みは少なくなっていましたが、やはり朝は腰が硬くなっています。まだ顔を洗う事はできません。

 

 

それでも、当日翌日とアイシングはキッチリやったので、2日目からは少しストレッチでも始めてみようかなと思っていました。手術自体は何とか無事に終わり、家に帰ってきてからストレッチをしました。

 

  • 腰の曲げ伸ばし
  • 腰を左右に倒す
  • 腰を左右に捻る

そんな動きをほんの少しだけやってみました。

 

 

先ほど紹介した動画のストレッチも少しだけ出来る様になっていました。

 

 

そして3日目の朝、劇的に痛みが和らいでいます。炎症が48-72時間(2-3日)で治まるってのは本当だな、とこの時ほど感じた事はありません。ベッドからの起き上がりもだいぶスムーズです。

 

 

 

ぎっくり腰1週間目までの治療

3日目を境に経過は良好になってきました。

  • 軽く中腰になる事ができる
  • しゃがむ事ができる
  • 靴下を履く事ができる
  • 歩くのがスムーズ

 

そして、炎症はかなり治まったと判断して、3日目からは簡単な筋トレも始めました。

 

  • 腹筋
  • 背筋

を中心とした体幹トレーニングです。ガシガシ動かすのではなく、ゆっくりと10秒くらい止めておく様な運動。

 

 

その他にも

  • 腕立て伏せ
  • スクワット

もついでにやってみたらできました。やはり最も大きな問題は歩きや走りです。

 

そもそも、一か月後のフットサルの為に始めたトレーニングでの受傷でした。何とか間に合わないかなとまだ諦めていませんでした。しかし、腰痛が残るような無理はしたくありません。

 

 

6日目に軽いウォーキングができ、階段の上り下りも問題なくできました。ここまでくれば少し汗ばむくらいの運動ができるので、リハビリとしてはできる事が格段に増えます。

 

 

そして、その翌日には軽いジョギングをしてみましたが、問題なくクリア。ジムで時速6.0キロです。

 

 

ここからは2週間目で7-8割のダッシュをできるのが目標でその後はステップやジャンプを組み合わせていけば3-4週週間目でフットサルを再開できるな、と目論んでいます。

 

 

今回は私のぎっくり腰体験をお話しました。参考になる事があればぜひ取り入れてみて下さい。

 

 

それでは今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。


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プロフィール

2017-04-08_151306 はじめまして、スポドクKです。私はプロサッカー選手を目指していましたが怪我で諦めました。その後、スポーツドクターを志し、現在はプロ選手からスポーツ愛好家の方々の怪我を治すのはもちろん、彼らの能力が最大限に発揮されるようにサポートしています。私自身がプロ選手を目指していましたし、現在まで多くのプロ選手をサポートしてきたので、スポーツドクターの視点から選手がステップアップするためのヒントをお伝えすることができます。ですから、怪我をしている時はもちろんのこと、怪我をしていなくても私が伝えられることは沢山あるのです。そして、私はアドバイスをする時は、現役時代だけではなくその人の人生全体を見た時にどうするべきかという視点を大切にしています。壁にぶつかったり、行き詰ったりしていて、何かヒントが欲しい時は気軽にお問い合わせ下さい。そうすることできっと前に進めるはずです。 ⇒詳しくはこちら

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