軟骨は再生しないのか?医者が軟骨損傷の痛みのリスクと予防法を解説

07.152015

この記事は4分で読めます

こんにちは、スポドクKです。

 

前回までは膝の靭帯についてお話しました。各靭帯が損傷した時に手術するかどうか、それを決めるのに軟骨の状態は大切です。

 

今回はその軟骨についてお話ししていきます。これを知っているだけで、どんな時に手術をするべきか大まかな決めごとは分かるはずです。

 

それでは、この記事を読んでいるあなたの能力が最大限に発揮され、所属するチームに貢献できるように祈りながら進めていきます。

 

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私達の身体で一番大事なものとは?!

私達医者は治療を考える時、二度と再生されないものを優先します。それはそうですよね、一度失われたらもう戻らない、そういうものを守らなくてはなりません。

 

例えば、

  • 軟骨
  • 角膜(目の表面です。)
  • 腎臓

などなど

 

 

失ったら戻らないのであれば、失わないようにするしかありません。

 

整形外科医の領域である軟骨に関しては、再生医療という言葉がしきりに使われて研究されています。

 

ちなみに、再生医療と言われて注目されている分野は、全て人間が自分の回復能力で治せない部分です。逆に、だからこそ注目されているのです。

 

参考記事
足首の関節がゴリゴリ鳴る痛みは治療で完治するのか?医者が詳しく解説

 

 

 

高齢者の膝はなぜ痛くなるか??

軟骨は年齢にしたがって少しずつすり減っていきます。軟骨がすり減っていくとその下から骨が出てくるので、骨同士がゴリゴリこすれて痛くなるのです。

 

膝を例にすると、軟骨に負担がかかればかかるほど、すり減る速度は速くなります。

 

具体的には、

  • スポーツ
  • 重労働(土木など)
  • 怪我

等をしている人です。

 

 

この様なリスクがある人は、そうではない人よりも早く軟骨がすり減り、膝が痛くなります。

 

 

正常な膝の軟骨の模型 水色の場所が軟骨

正常な膝の軟骨の模型 水色の場所が軟骨

 

この様にきれいな軟骨が、

 

 

軟骨がすり減って骨がむき出しの模型

軟骨がすり減って骨がむき出しの模型

 

上の図のようにすり減る事で下から骨がむき出しになります。こうなると動かす度に骨がこすれてとても痛くなります。

 

参考記事

足首の関節がゴリゴリ鳴る痛みは治療で完治するのか?医者が詳しく解説

 

 

 

リスクを取り除け!!

  • スポーツ
  • 重労働(土木など)
  • 怪我

 

この3つの中で、スポーツと重労働は日常生活の一部であるので、避けるのが難しいですよね。

 

しかし、確実に少しずつ進行してきて、ある時に急激に痛みが襲ってきます。それに比べて、怪我もある意味避けられませんが、その後の対応は自分で選ぶ事ができます。

 

 

やはり、靭帯や半月板の怪我をそのまま放置して、膝が不安定なまま生活していると、ものすごい勢いで軟骨がすり減っていきます。

 

 

普通は60-70代で痛くなる膝が30-40代で痛くなってしまう事もあるのです。

 

 

「選手は現役を引退してからの方が人生は長い。」という事を考えても、決して放置してはいけません。

 

 

さらに、関節が不安定だと「100%の力を出せない。」ので、そういう意味でも手術が必要な時はあります。

 

次の試合に出たい、という気持ちは私も選手だったので痛いほど分かります。しかし、100%の力が出せなければチームにも迷惑がかかるので、その辺りはよく考える必要があるのかなと思います。

 

 

 

まとめ

今回は軟骨を守る為の考え方をお話ししました。

 

私達は職業柄、「こんなはずではなかった。」と悔やむ人達を沢山見ています。

 

  • タバコでガンになった人
  • 肥満で心臓病になった人

 

 

誰でも健康なうちは多少無理しても大丈夫とタカをくくってしまいます。

 

けど、軟骨が無くなると本当につらいですよ。今回はその事だけでも伝えられたらいいなと思っています。

 

 

ありがとうございました。それでは、今回はこの辺で失礼します。


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プロフィール

2017-04-08_151306 はじめまして、スポドクKです。私はプロサッカー選手を目指していましたが怪我で諦めました。その後、スポーツドクターを志し、現在はプロ選手からスポーツ愛好家の方々の怪我を治すのはもちろん、彼らの能力が最大限に発揮されるようにサポートしています。私自身がプロ選手を目指していましたし、現在まで多くのプロ選手をサポートしてきたので、スポーツドクターの視点から選手がステップアップするためのヒントをお伝えすることができます。ですから、怪我をしている時はもちろんのこと、怪我をしていなくても私が伝えられることは沢山あるのです。そして、私はアドバイスをする時は、現役時代だけではなくその人の人生全体を見た時にどうするべきかという視点を大切にしています。壁にぶつかったり、行き詰ったりしていて、何かヒントが欲しい時は気軽にお問い合わせ下さい。そうすることできっと前に進めるはずです。 ⇒詳しくはこちら

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