膝の靭帯や骨や軟骨の構造を医者が詳しく解説

07.112015

この記事は5分で読めます

こんにちは、スポドクKです。

 

今回は膝の基本である骨と靭帯についてお話します。膝を理解する上では基本になりますので、ぜひ参考にして下さい。

 

それでは、この記事を読んでいるあなたの能力が最大限に発揮され、所属するチームに貢献できるように祈りながら進めていきます。

 

参考記事
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私達の膝は非常に複雑だと思われがちです。しかし、知っておくべき事は少なく、要点だけであれば短時間で学べます。また、サッカーで最も手術が多いのは膝です。怪我の数では足首が圧倒的に多いですが、足首で手術する事はほとんどありません。

 

 

それは手術をしなければサッカーが続けられなくなる大事な靭帯などが膝にはあります。この膝シリーズでは、基本的な内容から手術の事まで内容がつながっていくように分かりやすくお話ししていきます。

 

 

それでは早速始めていきましょう。

 

 

 

膝の骨の構造とは

いきなりですが下の図は私の膝です。

 

 

右膝は正面から見た図

右膝は正面から見た図

 

真ん中にあるのは「お皿」と呼ばれる骨で、正式名称は膝蓋骨(しつがいこつ)です。お皿は太ももとすねの間にあります。

 

 

右膝の模型

右膝の模型

 

上の画像は実際の膝から皮膚と筋肉を取り除いた模型です。ここでも一番表面にはお皿があります。このお皿を取り除いたのが次の画像です。

 

 

右膝からお皿を取り除いた模型

右膝からお皿を取り除いた模型

 

膝の関節内にある軟骨がむき出しになっています。太ももの骨を大腿骨(だいたいこつ)と呼び、すねの骨を脛骨(けいこつ)と呼びます。

 

脛骨の外側には腓骨(ひこつ)があります。

 

 

 

膝の軟骨の構造とは

膝だけではなくどの関節にも軟骨はあります。軟骨が無ければ骨同士がぶつかる事になり、とても痛いし関節は滑らかに動けません。

 

軟骨というのはとても大事なものだと考えられています。なぜなら、軟骨は再生できないから。軟骨の再生医療は現在もホットなトピックスですが、まだ実用化されてはいません。

 

 

高齢者の膝が痛くなるのは軟骨がすり減っているからで、誰でも年をとるとそうなります。軟骨は膝を怪我してしまうと減スピードが早くなってしまいます。つまり、人よりも早く膝が痛くなってしまうのです。

 

 

そういう理由もあり、膝の怪我(靭帯や半月板)は軟骨を守る為に、他の部位よりも手術になる事が多いのです。

 

 

 

膝の靭帯の構造とは

次に上で解説した骨をつなぐ靭帯(じんたい)についてお話します。スポーツ選手で膝の手術になるのは、たいていは靭帯か半月板です。

 

膝というのは骨の形を見るとかなり不安定です。ちょっとしたくぼみはあるものの、骨が骨の上に乗っているだけです。ですから、靭帯が切れてしまえば膝はグラグラになり手術で治すしかないのです。

 

 

 

まずは靭帯について全く知らない人の為に説明します。そんな事はもう知っているという人は読み飛ばして下さいね。

 

 

靭帯とは関節の周りにある線維状の硬いスジです。関節近くの骨と骨をつないで関節を安定させます。

 

 

右膝の表面にある靭帯

右膝の表面にある靭帯

 

靭帯は硬いのであまり伸び縮みはしません。ですから、許容範囲を超えた動きをすると傷付いたり切れたりします。

 

捻挫(ねんざ)で靭帯が伸びたり、脱臼(だっきゅう)で靭帯が切れたり、そういう話は聞いた事があるかもしれません。

 

 

 

膝に靭帯は何本ある?!

さて、いきなりですが膝に靭帯は何本あるのでしょうか。まずは自分でも直接触れられるものから解説していきます。

 

 

右膝の内側側副靭帯

右膝の内側側副靭帯

 

その図は何回も出てきましたね。膝から皮膚と筋肉を取り除いた模型です。

 

ここで見えるものは関節の外にあるもので、内側と外側に1本ずつ靭帯が見えます。(※厳密には関節包と呼ばれる袋の外が関節外です。)

 

 

それぞれ

  • 内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい)
  • 外側側副靭帯(がいそくそくふくじんたい)

と呼びます。

 

 

内側側副靭帯は、

  • インサイドキック
  • インフロントキック

の時に突っ張る靭帯です。ですから、特にサッカーでは怪我が多い場所で、キックをすると痛くなってしまうのでプレーに大きな影響が出ます。

 

 

 

膝のその他の靭帯とは

続いて、直接は触れられない靭帯です。膝の関節内に2本の靭帯があります。

 

 

右膝の前十字靭帯と後十字靭帯

右膝の前十字靭帯と後十字靭帯

 

それぞれ、

  • 前十字靭帯(ぜんじゅうじじんたい)
  • 後十字靭帯(こうじゅうじじんたい)

と呼びます。

 

 

前十字靭帯は膝の手術で最も多い靭帯です。この靭帯が切れると膝がグラグラになるので、サッカーをするなら基本的には手術が必要です。ただ、リハビリを含めて復帰までに最低半年かかります。

 

ですので、プロでも手術を受けない選手もいますが、その選手は引退後に膝がボロボロになっています。

 

 

 

まとめ

さぁ、初めてのヒザ講座はいかがだったでしょうか。今回は、膝を構成する骨についてお話ししました。

 

 

  • 膝蓋骨(お皿)
  • 大腿骨
  • 脛骨
  • 腓骨
  • 軟骨

今回出てきた骨の名前です。これだけ覚えてもらえれば十分です。

 

 

次に、膝の主要な靭帯は4本あります。

 

関節外に2本

  • 内側側副靭帯
  • 外側側副靭帯

 

関節内に2本

  • 前十字靭帯
  • 後十字靭帯

 

 

サッカー選手で怪我が多いのは、

  • 内側側副靭帯
  • 前十字靭帯

でした。これから数回で膝の大まかな解説が終わったら、次はそれぞれの靭帯について詳しく解説していきます。

 

 

それでは、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。

 


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プロフィール

2017-04-08_151306 はじめまして、スポドクKです。私はプロサッカー選手を目指していましたが怪我で諦めました。その後、スポーツドクターを志し、現在はプロ選手からスポーツ愛好家の方々の怪我を治すのはもちろん、彼らの能力が最大限に発揮されるようにサポートしています。私自身がプロ選手を目指していましたし、現在まで多くのプロ選手をサポートしてきたので、スポーツドクターの視点から選手がステップアップするためのヒントをお伝えすることができます。ですから、怪我をしている時はもちろんのこと、怪我をしていなくても私が伝えられることは沢山あるのです。そして、私はアドバイスをする時は、現役時代だけではなくその人の人生全体を見た時にどうするべきかという視点を大切にしています。壁にぶつかったり、行き詰ったりしていて、何かヒントが欲しい時は気軽にお問い合わせ下さい。そうすることできっと前に進めるはずです。 ⇒詳しくはこちら

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