腰椎ヘルニアの治療として手術をするとリハビリや運動やストレッチが必須となる理由を医者が解説!

07.092015

この記事は5分で読めます

こんにちは、スポドクKです。

 

今回は腰のヘルニア(※正式には腰椎椎間板ヘルニア)の治療方法についてお話します。特にどんな時に手術となるのかを中心にキモの部分を解説しますので、ぜひこの記事を参考にして下さい。

 

 

それでは、この記事を読んでいるあなたの能力が最大限に発揮され、所属するチームに貢献できるように祈りながら進めていきます。

 

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腰椎ヘルニアの治療とは

あなたが病院に行って椎間板ヘルニアと診断されたら、その後はどうやって治していくのでしょう。「ヘルニアがあったらすぐに手術だ!」と思っている方も多いですが、そんな事はありません。

 

たいていは手術しなくても治りますが、急いで手術をしなければならない場合もあります。医者の言う通りにしていれば大丈夫、というスタンスではいけません。

 

特にあなたの様な選手の場合は、自分の身体に責任を持たなければなりません。選手の立場を理解してくれている医者は少ないので、医者の言いなりでは復帰が遅れてしまいます。

 

 

そういう事も含めて、今回は基本的な椎間板ヘルニアの治療の考え方について分かりやすく解説していきます。

 

 

それでは始めていきましょう。

 

 

 

すぐに手術だ!!

いきなりですが、椎間板ヘルニアはほとんどの場合が手術をしません。(※手術をしないで治すことを保存療法といいます。薬を飲んだり、リハビリをしたりする事です。)

 

 

しかし、中にはできるだけ早く手術が必要な場合もあります。

 

次の場合は手術を考えた方が良いでしょう。

  • 筋力低下が出た時
  • 痛みが強い時
  • 尿が出にくい時(これが1番緊急!)

 

「筋力低下」というのは、言葉の通りで力が入りにくい事です。足首や親ゆびに力が入りにくくなることが多いので、ヘルニアと言われたら自分でチェックしてください。

 

私の知り合いの医者はヘルニアと診断されてから、毎朝足首と親ゆびを動かして、「あぁ、今日も大丈夫だ。」と安心すると言っていました。

 

 

また、「痛みが強い」というのは、ベッドから起き上がる事ができないのはもちろん、寝返りが打てないくらいの痛みです。

 

椎間板に圧迫された神経の模型

椎間板に圧迫された神経の模型

 

 

私達は診察室で下肢伸展拳上テストというのを行うのですが、この時にちょっとでも動かすと激痛が走ります。(※下肢伸展拳上テストの事を私達はSLRと呼びます。)

 

 

ただし、このような手術の基準は一般的なものなので、選手の場合はプレーに支障が出るようであれば、手術も積極的に考える事を勧めます。

 

 

 

手術が必要ない場合の治療は?!

保存療法(手術をしない場合の治療)にはいくつか種類があります。最低でも3カ月程度は保存療法をし、どうしても改善しなければ手術をするという医者もいます。

 

 

  • 安静(コルセット)
  • 薬の内服
  • ブロック注射
  • リハビリ

一般的に保存療法にはこのような種類があります。それぞれについて説明していきます。

 

 

まず、安静にしていると痛みは和らぎます。特に腰を反ると神経がさらに圧迫されるので、そうならない様にコルセットを着けるのも1つの手です。

 

 

薬を飲んでも痛みが続く場合は、ブロック注射というものをします。

 

これは、腰の神経の周囲まで針を刺し、痛み止めの注射を打つものです。注射する時はかなりの苦痛ですが、効く時はめちゃくちゃ効きます。

 

これ1発でその後に痛みが出ない、なんて場合もあるくらいです。

 

 

リハビリに関しては、無理のない程度に腹筋・背筋を鍛えるのが良いと言われます。しかし、すごく痛い時にはムリに動かさない方がいいです。

 

「ヘルニアには牽引するのがいいと聞いたからやってくれ。」と言う方がたまにいるのですが、あれはあまり意味が無く、むしろ悪化させることもあるのでお勧めはできません。

 

 

 

さて、ここまで椎間板ヘルニアの治療についてお話してきました。基本的な事は理解できたでしょうか。

 

ここまでは、手術が必要な場合についてお話します。手術にもいくつか種類がありますので。

 

 

 

ここまでは椎間板ヘルニアの治療についてお話しました。その中で、手術をした方が良い事もあると言いました。

 

 

  • 筋力低下が出た時
  • 痛みが強い時
  • 尿が出にくい時(これが1番緊急!)

 

 

一番下の「尿が出にくい時」は緊急手術が必要です。これに関して前回は話しませんでしたので、ここで簡単に触れます。

 

「尿が出にくい時」というのは、おしっこがしたいのに出ないという事です。(※これを医学的には膀胱直腸障害と呼びます。)

 

これは脊髄のある部分がかなり圧迫されている時に起こり、そのまま放っておくと生涯に渡って管を入れて生活しなければなりません。

 

どう考えてもいやですよね。スポーツどころではありません。ですから、そんな時はすぐに病院で相談して下さい。

 

 

 

さて、これからは腰の椎間板ヘルニアの手術についてです。手術方法は1つではなく、それぞれの手術には特徴があります。

 

 

 

ヘルニアの手術は簡単?!

典型的な椎間板ヘルニアに対する手術は私達医者にとって難しいものではありません。もちろん、椎間板の突き出す場所は様々で場合によっては難しい時もあります。

 

しかし、少なくとも整形外科の領域では基本的な手術とされています。ですから、必要以上に怖がる事はありません。

 

 

たまに失敗したら脚が動かなくなると思って手術を躊躇する選手もいます。私の友人はかたくなに手術を拒否し、結局はそれが原因でサッカーを引退してしまいました。

 

 

誰でも脊髄の手術は怖いものですが、そんなに怖がるほど危険な手術ではありません。もし自分で椎間板ヘルニアの手術が必要だと判断したら、迷わず手術をします。

 

 

 

ヘルニア手術の基本とは?!

ヘルニアの手術は単純で、「突き出た椎間板を取り除く」事が目的です。

 

 

突き出た椎間板が神経を圧迫するから痛いので、その椎間板を取り除いてあげれば痛みは治まります。

 

 

とは言っても、椎間板のある場所はかなり奥の方です。ですから、そこまでの到達法によって手術方法に違いがあるわけです。

  • 普通に背中から手術する
  • 内視鏡を使って小さな傷で行う
  • その他の保険外診療(手術費が高い)

現在行われている手術は大まかにこの3つです。

 

 

 

昔ながらの手術とは?!

ヘルニアの手術は昔から行われていました。その方法とは、腰に4-5㎝の傷を付けて、そこからヘルニアまで切り込む方法です。

 

このメリットは、視野を広く確保して手術ができるので、椎間板の取り残しがなく確実な事。

 

デメリットは、椎間板に達するまでに筋肉をはがし骨を削る必要があるので、手術後の痛みが強く退院までは2-3週間必要な事です。

 

 

スポーツをしていない人になら自信を持ってお勧めできますが、選手に行うのは少しためらってしまします。

 

 

最新の手術に飛びつくな?!

従来の手術方法は視野が広いので誰が行っても確実ですが、その分、周りの筋肉や骨を傷つけるので選手にはお勧めできません。

 

 

それに比べて内視鏡を用いた新しい手術方法は、視野が狭く専門的に勉強した医者にしかできません。しかし、上手い医者がやれば早く復帰できるので選手にはお勧めです。

 

ただ、慣れている医者が手術をしても技術的に難しく、場合によっては悲惨な結果になってしまう事もあるので、やってもらう医者は十分に見極める必要があるでしょう。

 

 

その他に保険外診療の手術もいくつかありますが、これらも同様に注意が必要で、最低でも2-3人の医者に意見を聞いた方が良いです。

 

保険外診療とはあなたの入っている保険が効きません。ですから非常に高いですし、まだ一般には広まっていないので、それを上手くできる医者は限られているのです。

 

そういう手術で上手くいかず、結局は再手術になった選手を何人も見ているので、最新の手術という言葉に引っかからない様に注意して下さい。

 

 

 

それでは、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。


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プロフィール

2017-04-08_151306 はじめまして、スポドクKです。私はプロサッカー選手を目指していましたが怪我で諦めました。その後、スポーツドクターを志し、現在はプロ選手からスポーツ愛好家の方々の怪我を治すのはもちろん、彼らの能力が最大限に発揮されるようにサポートしています。私自身がプロ選手を目指していましたし、現在まで多くのプロ選手をサポートしてきたので、スポーツドクターの視点から選手がステップアップするためのヒントをお伝えすることができます。ですから、怪我をしている時はもちろんのこと、怪我をしていなくても私が伝えられることは沢山あるのです。そして、私はアドバイスをする時は、現役時代だけではなくその人の人生全体を見た時にどうするべきかという視点を大切にしています。壁にぶつかったり、行き詰ったりしていて、何かヒントが欲しい時は気軽にお問い合わせ下さい。そうすることできっと前に進めるはずです。 ⇒詳しくはこちら

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