腰のヘルニアは症状によっては治療に手術が必要なのか?原因が運動である場合は要注意!

07.082015

この記事は4分で読めます

こんにちは、スポドクKです。

 

 

今回は腰のヘルニア(※正式には腰椎椎間板ヘルニア)の原因や症状についてお話します。なぜヘルニアになるのかを分かると、その後の治療についての理解が深まります。ぜひこの記事を参考にしてください。

 

それでは、この記事を読んでいるあなたの能力が最大限に発揮され、所属するチームに貢献できるように祈りながら進めていきます。

 

 

参考記事
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そもそもヘルニアって何だ?!

まず、ヘルニアという言葉について考えていきましょう。ヘルニアは何も腰にだけ使われるわけではありません。

 

 

今回はたまたま、「椎間板」ヘルニアについてお話しますが、「椎間板」以外のヘルニアだってあるのです。

 

ヘルニアというのは、「元々の場所から突き出てしまう事」を言います。

 

黄色のあんこが髄核

黄色のあんこが髄核

ですから今回の「腰椎椎間板ヘルニア」とは、腰の椎間板(髄核)が元の位置から突き出てているという意味でそれによって神経に何らかの悪さをしています。

 

その他にも、

  • 首の椎間板が突き出た「頚椎椎間板ヘルニア」
  • 腸が脚の付け根から出た「鼠径ヘルニア」
  • 脳が頭がい骨から出た「脳ヘルニア」

などがあり、それらをまとめて「ヘルニア」と呼んでいます。

 

 

 

腰のヘルニアの症状とは

整形外科によく来る患者は、

  • 痛い
  • しびれる
  • 力が入りにくい

だいたいこのうちのどれかです。

 

整形外科医は神経に問題があるかという事に敏感で、それは、放っておくとマヒしてしまう事があるから。そうなると回復するのが難しくなります。

 

 

さて、上の3つの症状のうち、

  • しびれる
  • 力が入りにくい

の2つは神経に関するものです。

 

 

椎間板ヘルニアは神経がダメージを受けているという事はすでにお話しました。今回は脚の神経の根元である腰の椎間板ヘルニアですから、脚のどこかに

  • しびれる
  • 力が入りにくい

という症状が出るはずです。

 

そして、どこにその症状が出るのかは、ある程度決まっているのです。

 

 

 

こんな時は椎間板ヘルニアを疑え!!

さて、腰の椎間板ヘルニアはよく突き出す場所が決まっています。それによってダメージを受けやすい神経も決まっていて、症状が出る場所は大体いつも同じです。

 

しかし、神経というのは気まぐれで、しびれと痛みの程度はその時によって違うので、「どのくらい痛いか」よりは、「どこが痛いか」を優先して下さい。

 

 

おしりやもも裏などの特定の場所がビリビリと痛い時は注意が必要です。(※ぶつけたりしていないのに痛い場合は要注意。)

 

 

それに加えて、親ゆびに力が入りにくくなる事が多いです。特に足を反らす方向に力が入りません(※足を反らすとは、足の裏とは反対に動かす事です。)

 

 

これを含めて椎間板ヘルニアを疑う症状は、

  • 腰を反ると痛い
  • 脚の特定の場所がビリビリ痛い
  • 親ゆびに力が入りにくい

の3つです。

 

診察室でする検査は他にも沢山ありますが、自分で分かっているのはこれだけで十分です。(※あくまでも最も頻繁に起こる椎間板ヘルニアの場合です。約半分がこの症状ですが、もちろんこれに当てはまらない場合もあります。)

 

 

さて、ここまで椎間板ヘルニアの症状について話してきましたが、この症状が出たら自分で疑う事はできそうでしょうか。

 

 

私達は医者になる為に医学部に行ったわけですが、そこではまず正常な身体の作りや働きを勉強し、その後に怪我や病気について勉強をします。怪我や病気には必ず原因があって、それがどこにあるのかを突き止めなくては治療はできません。

 

 

私は今まで、

  • 骨=腰椎
  • 椎間板
  • 神経(※脊髄「せきずい」+神経根「しんけいこん」)

この3つについて説明してきました。

 

これからはこの3つのうち、どこが痛みの原因であるのかに注目して聞いて下さい。

 

 

 

椎間板が神経を刺激する

これまでお話した様に、椎間板ヘルニアとは椎間板が突き出た事が原因で起こります。

 

 

椎間板に圧迫された神経の模型

椎間板に圧迫された神経の模型

 

椎間板が突き出たら、何が困るのでしょうか。痛みは全て神経が刺激される事が原因だとお話ししました。椎間板ヘルニアの場合は、神経が椎間板に圧迫される事が痛みの原因となっています。

 

 

中枢の神経は骨に守られています。しかし、骨で囲ませているのはいい事ばかりではありません。

 

その1つの例がこの椎間板ヘルニアなのです。神経が骨の中から骨の外に出る最後の通り道の近くに椎間板はあります。そこが、突き出てしまう事は、神経の通り道を狭めてしまい神経を刺激する事になるのです。

 

 

神経がギューッと刺激されると、その神経の行き先の部分に痛みやしびれが出たりします。この場合、腰の神経の行き先は脚なので、椎間板で刺激されている神経によって、脚の様々な場所が痛くなります。

 

 

 

腰は脚の要(かなめ)!!

上記で神経を木の枝に例えて説明しました。根元がダメージを受けるほど被害が大きいとも言いました。腰は脚の神経にとって枝の根元にあたります。ですので、その神経の行き先の働きが悪くなってしまうのです。

 

 

腰椎は5つの骨からできています。(※それぞれ番号が振られていて、L1~L5「えるいち~えるご」と呼びます。)それぞれの骨の間には椎間板がありますので、ヘルニアが突き出る場所によって被害が出る場所は異なります。

 

 

 

医者はどうやって診断するのか?!

神経の働きには「運動」と「感覚」があります。神経により筋肉が動き、刺激を神経が脳に伝えて痛みや熱さを感じます。

 

つまり、椎間板が突き出た場所によって刺激される神経が変わり、それによって痛い場所や力が入りにくい筋肉の場所が変わってきます。

 

 

そうしたルールを私達は利用して、

  • どこが痛いのか
  • どこの筋肉に力が入らないか

によって、どの椎間板が突き出ているかを予測しているのです。

 

それを診察室で行う様々な診察で正確に予測し、それから画像を使って診断します。

 

 

具体的なルールは知らなくて構わないので、医者がそうやって診断している事を知ってもらい、医者が何を知りたがっているのかを知って協力して下さい。

  • 痛い場所
  • 動きにくい場所

が大切ですよ。

 

 

それでは、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。


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プロフィール

2017-04-08_151306 はじめまして、スポドクKです。私はプロサッカー選手を目指していましたが怪我で諦めました。その後、スポーツドクターを志し、現在はプロ選手からスポーツ愛好家の方々の怪我を治すのはもちろん、彼らの能力が最大限に発揮されるようにサポートしています。私自身がプロ選手を目指していましたし、現在まで多くのプロ選手をサポートしてきたので、スポーツドクターの視点から選手がステップアップするためのヒントをお伝えすることができます。ですから、怪我をしている時はもちろんのこと、怪我をしていなくても私が伝えられることは沢山あるのです。そして、私はアドバイスをする時は、現役時代だけではなくその人の人生全体を見た時にどうするべきかという視点を大切にしています。壁にぶつかったり、行き詰ったりしていて、何かヒントが欲しい時は気軽にお問い合わせ下さい。そうすることできっと前に進めるはずです。 ⇒詳しくはこちら

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