腰の骨や椎間板や神経の構造を医者が分かりやすく解説

07.042015

この記事は5分で読めます

こんにちは、スポドクKです。

 

今回は腰の基本的な構造についてお話します。辞書代わりに使ってもらえるように丁寧に説明することを心がけました。他の記事で難しいところがあったら何度も戻ってきて確認してください。

 

 

それでは、この記事を読んでいるあなたの能力が最大限に発揮され、所属するチームに貢献できるように祈りながら進めていきます。

 

参考記事
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腰痛はみんなの悩み

整形外科に来る患者さんで多いのは、腰痛と肩こりがダントツです。そのうち、腰痛は多くのスポーツ選手が悩まされています。

 

 

ここでは、腰痛の原因を知る為の基礎知識として、腰の構造をお話しします。医学知識がない事を前提としているので、模型を使いながら分かりやすい説明を心がけています。

 

 

基本的な事を知っているだけで、医者の話の理解度が格段に上がり、何を言っているのかがよく分かる筈です。病院に行っても医者の言いなりにならず、疑問を質問したりして、医者とコミュニケーションを取れる事を最終的な目標としていますので、ぜひ参考にしてください。

 

 

 

背骨の全体図

まずは腰骨を含めた背骨の全体図を見ていきましょう。(※背骨は脊椎「せきつい」と呼び、腰骨は腰椎「ようつい」と呼びます。)

 

腰の骨(腰椎)の模型 赤が頸椎、青が胸椎、緑が腰椎、その下が仙骨

腰の骨(腰椎)の模型 赤が頸椎、青が胸椎、緑が腰椎、その下が仙骨と尾骨

 

この写真は腰骨を左から見た模型です。

 

私達の首から腰にかけては背骨があり、それぞれの個数は決まっています。

  • 首=頚椎「けいつい」:7個
  • 胸=胸椎「きょうつい」:12個
  • 腰=腰椎「ようつい」:5個

(※腰椎の下に、仙骨「せんこつ」と尾骨「びこつ」があります。)

 

 

全体を見ると、背骨はW字状にカーブしています。それぞれ、

  • 首は前方
  • 胸は後方
  • 腰は前方

へのカーブです。

 

 

このカーブが無くなる事でバランスを崩す事もあります。例えば、首の場合は「ストレートネック」といって、首や肩がコリやすい人に多い事が分かっています。

 

 

今回は背骨の中でも腰椎に絞ってお話しします。

 

 

 

腰を理解する為のたった3つの単語とは?!

では、腰を拡大した下の模型を見て下さい。

 

腰椎の模型を左から見た図

腰椎の模型を左から見た図

 

 

これも腰骨を左から見た模型ですが、腰を理解する為には写真に書いた3つの言葉が必要です。

  • 骨=腰椎
  • 椎間板
  • 神経(※脊髄「せきずい」+神経根「しんけいこん」)

 

 

この3つの役割や位置関係を理解できれば、その後の様々な怪我を全て理解する事ができます。

 

 

腰の全体像を見ると、腰骨が縦に5個並び、それぞれの間に椎間板が挟まっています。

 

神経と椎間板との位置関係

神経と椎間板との位置関係

 

上の模型は背骨を半分に切ったものです。

 

腰骨に限らず背骨は全て神経を守っています。背骨の後ろ側には神経が通れるように穴が開いていて、そこを神経(※脊髄「せきずい」)が通っています。

 

腰骨を上から見た模型

腰骨を上から見た模型

脊髄は脳からつながる太い神経で、腰の部分から枝分かれした神経は脚に達します。

 

 

怪我の考え方

さて、腰が痛くて病院に来た患者さんを診る時、その原因を探ります。その時に、

  • 骨=腰椎
  • 椎間板
  • 神経(※脊髄「せきずい」+神経根「しんけいこん」)

(※もちろん、これ以外に筋肉や靭帯「じんたい」が原因の時もあります。)のどこに原因があるのかを調べるわけです。

 

 

例えば、

  • 骨に原因 ⇒ 骨折 ⇒ 腰椎分離症 など
  • 椎間板に原因 ⇒ 椎間板ヘルニア など

というように。

 

 

それぞれの詳しい解説は、別の記事で取り上げる事にします。

 

これまでは、腰椎の全体像をお話ししました。

  • 骨=腰椎
  • 椎間板
  • 神経

の3つがキーワードでしたが、ここからは「椎間板」について解説していきます。

 

「椎間板ヘルニア」という疾患を聞いた事のある人も多いと思いますが、それも今回の解説を聞くとすんなりと理解できると思います。

 

 

 

椎間板と水まんじゅうとの意外な関係とは?!

黄色のあんこが髄核

黄色のあんこが髄核

いきなりですが、椎間板は水まんじゅうの様なものとよく言われます。

 

水まんじゅうってどういう事?と思われるかもしれませんが、見た目が似ている事がその理由です。

 

 

まんじゅうのあんこに当たる部分を髄核(ずいかく)と呼び、実際は白いゲル状の物質です。皮に当たるのは線維輪「せんいりん」と呼ばれ、線維軟骨という硬い線維であんこを囲んでいます。

 

 

つまり、

  • あんこ=髄核「ずいかく」:柔らかい
  • 皮=線維輪「せんいりん」:硬い

という事です。

 

 

 

椎間板の役割とは?!

腰には5個の腰椎がある事はお話ししました。

 

 

腰椎の模型を左から見た図

腰椎の模型を左から見た図

 

その5つの腰椎の間にはそれぞれ椎間板があり、腰椎を安定させたり、クッションのように衝撃を吸収する役割をしています。

 

また、椎間板が水まんじゅうと呼ばれるもう1つの理由として、成分に大量の水分を含んでいる事が挙げられます。椎間板の成分の成分のほとんどが水とコラーゲンなので、実際に触るとプルンプルンしています。

 

 

歳を取るたびにこの水分量は減っていき、椎間板はしぼんでいきます。それが原因で腰痛になってしまう事もあるので、高齢になるほど腰痛になる可能性は高くなります。

 

 

 

椎間板ヘルニアとは?!

さて、ここで椎間板ヘルニアについて簡単に解説しておきます。腰椎に生じる椎間板ヘルニアの事を「腰椎椎間板ヘルニア」と呼びます。

 

椎間板の疾患は沢山ありますが、選手にとっては椎間板ヘルニアが最もメジャーなものでしょう。

 

右に行くに仕方がって重症のヘルニアになっている

右に行くに仕方がって重症のヘルニアになっている

 

椎間板のあんこ(髄核)が皮(線維輪)の外に出てしまいます。どの程度飛び出すかによっても違いがあるのですが、ここではそこまで分からなくてもいいです。そして、その外に出たあんこ(髄核)が神経を圧迫すると、腰痛を感じたり脚に痛みやしびれが出ます。

 

このように、腰椎の神経にダメージを与えるのが椎間板ヘルニアの特徴です。詳しくはそのうち解説しますので、お楽しみに。

 

 

ここでは椎間板を水まんじゅうに例えてお話ししました。ここまでは理解できたでしょうか。

 

 

 

それでは、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。


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プロフィール

2017-04-08_151306 はじめまして、スポドクKです。私はプロサッカー選手を目指していましたが怪我で諦めました。その後、スポーツドクターを志し、現在はプロ選手からスポーツ愛好家の方々の怪我を治すのはもちろん、彼らの能力が最大限に発揮されるようにサポートしています。私自身がプロ選手を目指していましたし、現在まで多くのプロ選手をサポートしてきたので、スポーツドクターの視点から選手がステップアップするためのヒントをお伝えすることができます。ですから、怪我をしている時はもちろんのこと、怪我をしていなくても私が伝えられることは沢山あるのです。そして、私はアドバイスをする時は、現役時代だけではなくその人の人生全体を見た時にどうするべきかという視点を大切にしています。壁にぶつかったり、行き詰ったりしていて、何かヒントが欲しい時は気軽にお問い合わせ下さい。そうすることできっと前に進めるはずです。 ⇒詳しくはこちら

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