手術は麻酔の種類によって痛みが違う理由を医者が詳しく解説

07.012015

この記事は4分で読めます

こんにちは、スポドクKです。

 

今回は、手術をする時の麻酔についてお話しします。麻酔というのはいくつが種類があるので手術する時にはそれぞれについて知っておきたいものです。ぜひ今回の記事を参考にして下さい。

 

それでは、この記事を読んでいるあなたの能力が最大限に発揮され、所属するチームに貢献できるように祈りながら進めていきます。

 

参考記事
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あなたがもし手術をする時に医者から「どの麻酔にしますか?」と質問されたら自分で選べますか?そもそも、麻酔ってそんなに種類があるの?って感じですよね。

 

普通の人は、手術をすると言われた時点で思考停止してしまい、細かい事まで考える事ができません。だって、よく分からないし、手術の事で精一杯で、他の細かい事まで気にする余裕はないのです。

 

 

しかし、麻酔の種類によって、手術中のストレスに大きな差がありますし、手術後の痛みにも違いがあります。ですから、今回は麻酔にはこんな種類がある、という事を大まかで良いので学んで下さい。

 

それでは始めていきましょう。

 

 

 

麻酔の種類を知る

さて、麻酔にはどんな種類があるのでしょうか。

  • 全身麻酔
  • 腰椎麻酔、伝達麻酔
  • 局所麻酔

ひとまずはこの3つが区別できればよいでしょう。

 

 

では、それぞれについて説明していきます。

 

 

 

全身麻酔とは?!

これが、手術の麻酔としてまず頭に浮かぶはずです。全身麻酔にはマスクから麻酔ガスを吸入する方法と、点滴から麻酔薬を入れる方法がありますが、現在はほとんどが後者です。

 

 

全身麻酔をかけられる男性

全身麻酔をかけられる男性

 

手術の時には、体内の水分量などを管理する為に点滴がつながれます。そして、そこから必要に応じて様々な薬剤を入れます。

 

全身麻酔をする時もここから麻酔薬を入れるのですが、薬を入れると10秒くらいで意識がなくなり、手術中はずっと眠っています。ですから、手術中の事は全く覚えていませんし、痛みも感じません。

 

 

全身麻酔をしたら、そのまま意識が戻らないのではないか、と心配する選手は沢山いますが、そのような事は見た事がありません。

 

交通事故や重い病で患者が手術中に亡くなる事はあるかもしれません。しかし、全身麻酔が原因で亡くなるという話は、少なくとも私の周りでは聞いた事がありませんので安心してください。

 

 

また、以前は麻酔から覚める時に吐き気を感じる事がよくあったそうですが、現在は麻酔薬も進歩していて、そういう事はほとんどなく、すっきりと目覚める印象です。

 

 

私は自分が手術をするとしたら、絶対に全身麻酔を選びます。それほど安心でストレスがない麻酔です。

 

 

 

腰椎麻酔や伝達麻酔って何だ?!

続いては、腰椎麻酔と伝達麻酔です。

 

この2つは根本的には違う麻酔ですが、選手にとっては同じ印象がある麻酔ですので、同じカテゴリーに分類しました。

 

この2つの麻酔は、神経の根元に麻酔薬を注射して、それより末梢の痛みを取ります。(※末梢とは、指先に近い方です。因みに、心臓に近い方を中枢と呼びます。)

 

つまり、腰椎麻酔は腰に麻酔の注射をして、下半身に麻酔をかけます。

 

伝達麻酔も同様に、腕の根元(わきや首)に麻酔をして腕全体の痛みをとったり、脚の根元(股関節の辺り)に麻酔をして脚全体の痛みをとります。

 

 

腰椎麻酔も伝達麻酔もねらった神経の近くに麻酔薬を注射して、それより末梢の痛みを取ります。

 

 

この麻酔のメリットは、手術中も意識がある事です。場合によっては、説明をしながら手術をする事もあります。

 

さらに、手術が終わってからも麻酔の効果が続く事もメリットです。全身麻酔は麻酔が覚めるとすぐに痛みを感じます。時には、全身麻酔と伝達麻酔を併用して、術後の痛みを和らげる事もあります。

 

 

デメリットは、神経の近くに注射するので、その時は痛く、かなりのストレスがあります。神経の近くなので、結構深くまで針を刺さなければならないからです。(※因みに、子供には腰椎麻酔はやりません。)私は、自分の時はあまりやりたくない麻酔です。

 

手術中に意識があるのも考え物で、自分の骨を削る音とか私は聞きたくないです。

 

 

局所麻酔って何だ?!

最後は局所麻酔です。局所麻酔とは、歯の治療をする時と同じ麻酔です。

 

手術をする局所、つまりその場所の近くに麻酔薬をばらまき、その周辺一体の痛みをなくします。ちょっとした手術であれば対応できますが、骨までは効かないので、骨折には使えません。その様な場合は、他の麻酔と併用する事になります。

 

 

ですから、手術室でするような手術に局所麻酔だけで対応する事はほとんどなく、診察室で簡単な処置をする時に使う事が多いです。(※例えば、皮膚を縫う時とか。)

 

 

 

まとめ

さて、ここまで説明してきましたが、何となくイメージはつかめたでしょうか。この記事をヒントに麻酔の種類を選んでみて下さい。

 

 

ポイントは、

  • 手術中に意識があるかないか
  • 手術が終わってからの痛みを和らげられるか
  • 麻酔をかける時につらい思いをするか

です。

 

 

それでは、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。


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プロフィール

2017-04-08_151306 はじめまして、スポドクKです。私はプロサッカー選手を目指していましたが怪我で諦めました。その後、スポーツドクターを志し、現在はプロ選手からスポーツ愛好家の方々の怪我を治すのはもちろん、彼らの能力が最大限に発揮されるようにサポートしています。私自身がプロ選手を目指していましたし、現在まで多くのプロ選手をサポートしてきたので、スポーツドクターの視点から選手がステップアップするためのヒントをお伝えすることができます。ですから、怪我をしている時はもちろんのこと、怪我をしていなくても私が伝えられることは沢山あるのです。そして、私はアドバイスをする時は、現役時代だけではなくその人の人生全体を見た時にどうするべきかという視点を大切にしています。壁にぶつかったり、行き詰ったりしていて、何かヒントが欲しい時は気軽にお問い合わせ下さい。そうすることできっと前に進めるはずです。 ⇒詳しくはこちら

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