救急車に相談する正しい方法とは?医者が119に電話してから病院に行くまでの流れを解説

06.252015

この記事は3分で読めます

こんにちは、スポドクKです。

 

今回は、救急車に乗った患者さんが病院に着くまでの流れをお話ししたいと思います。実は救急車に乗った事のない人というのは多いと思います。いざという時に困らないように、救急車を呼んで病院に着くまでの流れを知っておいた方がいいでしょう。この記事をぜひ参考にして下さい。

 

それでは、この記事を読んでいるあなたの能力が最大限に発揮され、所属するチームに貢献できるように祈りながら進めていきます。

 

参考記事
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おそらく、世の中の過半数が救急車には乗った事がないでしょう。ましてや、自分で呼んだ事なんて無い筈です。

 

 

そして救急車に乗った後、どのような流れで病院に着くかはあまり知られていません。救急車に乗った事がある人でも、その時は平常心ではなかったでしょうから、よく覚えてない人が多い様です。

 

前回、怪我人を発見した時にどのような対応をするべきかをお話ししました。ではその後、あの少年はどうなったのでしょうか。その後日談も含めて、今回はお話しします。

 

 

それでは、始めていきましょう。

 

 

 

病院が決まるまで救急車は動かない?!

さぁ、患者が救急車に無事乗って、いよいよ出発!と行きたいところですが、実は救急車は患者を乗せてからしばらく動かない事が多々あります。それは、行き先が決まらないと動いてはいけないからです。

 

現場に到着し、実際に患者の様子を確認後、病院に連絡をします。そこで患者の様子を病院のスタッフに話し、その病院で受け入れが可能かを最終的に医者が判断します。

 

そして、受け入れる病院が決まってから、サイレンを鳴らして直行!という流れです。

 

 

患者側からすると、「どこでもいいからとにかく早く向かってくれ!」と思うでしょう。しかし、そういうわけにはいかないのです。

 

 

 

病院にはランクがある

救急患者に関して、病院は大きく3つのランクに分かれていて、受け入れ患者がどのくらい重症かで運ばれる病院が違います。(※1次救急~3次救急まで分かれている。3次救急が最も重症な患者を受け入れられる病院。)

 

つまり、病院の設備やスタッフが整備されていない病院では、重症な患者を受け入れる事ができないのです。一番効率的なのは、救急車が現場に着くまでに行き先を決めておいて、患者を乗せたらすぐにゴー!!です。

 

しかし、そういう方法には大きな欠点があります。

 

救急車には救急隊員が乗っていて、現場に到着後に患者の状況を病院に知らせてくれます。

 

 

救急隊員が到着する前に病院を決めておくという事は、最初に現場にいる人の言った内容を元に病院を決める事になります。救急隊員の方はプロです。それに対して、現場に最初にいる人はプロではない事が多い。

 

そういう方の話を元に病院を決めると、実はこんな事を見落としていた、というトラブルの原因になってしまうのです。

 

 

医者が聞きたい事を知っているか

 

 

医者は1人では何もできません。病院の設備があり、スタッフがいて始めて治療ができます。

 

ですので、自分の病院で対応できる患者であれば、来てもらうのはウェルカムです。責任を持って対応します。

 

 

しかし、その病院の対応できるレベルを超えてしまうと、結局他の病院に患者を移動させなければならないので、2度手間となって時間がかかってしまいます。

 

その様な患者ほど、急いで治療をしなくてはならない事が多いので、その移動が命取りになる事もあり得ます。ですから、医者は救急隊からの連絡を注意深く聞き、時には質問して自分の病院で対応可能かを判断します。

 

 

 

だから、医者と直接話すのは、最低限医療用語が理解できる専門家である必要があります。

 

 

緊急手術が必要か、それほど急いで対処しなくてもよいか、病院の混雑状況、そんな事を総合的に判断して救急車の受け入れを決めます。優秀な救急隊員は、こちらから聞かなくてもそういった医者が気にしそうな内容を教えてくれます。

 

それが、時間短縮につながるのです。

 

 

 

あの少年の場合はどうだったのか

前回出てきた少年の場合は、足首の開放骨折でした。骨が外に出てしまいましたから、一刻も早くきれいな水で洗う必要があります。

 

これは、普通の診察室でやると地獄のような痛みですから、手術室で麻酔をかけて洗う事になります。そういった意味では緊急手術が必要です。

 

 

ですから、私は救急隊にその旨を説明し、スタジアムの近くで緊急手術に対応可能な病院を探してもらいました。

 

間もなく、病院は見つかり、少年は運ばれていきました。私はスタジアムに残る必要があったので、残りましたが、その後、緊急手術になったと聞きました。

 

足首の2本の骨が両方とも折れていたそうです。(※脛骨と腓骨と呼びます。)

 

 

このように、医療に関わった事のない人には絶対にできない判断を何回もして患者は病院まで運ばれます。ですから、怪我人を見つけた時には、是非、周りの人に助けを求めて、その中に医療職の人がいたら、その人の指示に従って下さい。

 

 

専門職の人にどれだけ早く引き渡せるかがあなたができる最も大切な仕事になります。

 

 

 

それでは、今回はこの辺で失礼します。

 

 

関連記事はこちらになります

 

 

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プロフィール

2017-04-08_151306 はじめまして、スポドクKです。私はプロサッカー選手を目指していましたが怪我で諦めました。その後、スポーツドクターを志し、現在はプロ選手からスポーツ愛好家の方々の怪我を治すのはもちろん、彼らの能力が最大限に発揮されるようにサポートしています。私自身がプロ選手を目指していましたし、現在まで多くのプロ選手をサポートしてきたので、スポーツドクターの視点から選手がステップアップするためのヒントをお伝えすることができます。ですから、怪我をしている時はもちろんのこと、怪我をしていなくても私が伝えられることは沢山あるのです。そして、私はアドバイスをする時は、現役時代だけではなくその人の人生全体を見た時にどうするべきかという視点を大切にしています。壁にぶつかったり、行き詰ったりしていて、何かヒントが欲しい時は気軽にお問い合わせ下さい。そうすることできっと前に進めるはずです。 ⇒詳しくはこちら

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