足首捻挫の応急処置の方法を医者が解説!RICE処置はなぜ必要なのか?

06.132015

この記事は3分で読めます

こんにちは、スポドクKです。

 

 

今回は、RICE(ライス)処置の意味についてもう一歩踏み込んで説明したいと思います。なぜRICE処置が有効なのか?RICE処置ではどのような効果が期待されているのか?という事がこの記事を読み終わるまでには分かっているはずです。ぜひ自分のものにしてチームに還元してあげて下さい。

 

それでは、この記事を読んでいるあなたの能力が最大限に発揮され、所属するチームに貢献できるように祈りながら進めていきます。

 

参考記事
▶スポドクKのプロフィール

 

スポンサードリンク



 

 

 

足首捻挫の腫れを減らすRICE処置を復習しよう

先日、RICE処置について簡単に説明しましたが、大体の流れはつかめたでしょうか。前回は理論的な難しい話はさておき、実際にすべき処置に注目してお話ししました。

 

今回はもう少し詳しくRICE処置についてお話をしていきます。

 

さて、まずは復習していきましょう。RICE処置の目的とは何だったでしょうか。

 

それは、「腫れ」を最小限にすることです。(※正確言うと、「炎症」を最小限にすることが目的です。厳密には、「腫れ」と「炎症」は違いますが、ここでは、「腫れ」=「炎症」だと思って構いません。)

 

 

当たり前ですが「腫れ」が大きくなると、回復が遅くなります。「腫れ」が少ないと軽い怪我で、「腫れ」が多いと重い怪我。というのは感覚的に分かると思います。

 

 

そして、軽い怪我はすぐ治るし、重い怪我は治るのに時間がかかるのは当然です。ですので、怪我をしてしまった次の瞬間に考えるべきは、その怪我をできるだけ軽いものでとどめてしまおう、ということ。

 

一般的には、怪我をした瞬間にその怪我の重症度は決まっていて、変えようがないと考えられがちです。しかし、内出血、つまり「腫れ」の量で怪我の重症度は変わります。

 

という事は、肉離れで同じだけ筋肉が痛んでも、捻挫で同じだけ靭帯が痛んでも、その周囲の内出血の量で復帰までの期間が変わるのです。

 

 

怪我をしてしまった事は仕方ない事です。どんなに気を付けていても、頑張ってプレーしていれば、怪我が避けられない場面もあります。

 

しかし、その後の応急処置によって、同じ怪我をできるだけ軽い怪我にすることができるのです。

 

そのための方法がRICE処置です。

 

 

ですから、怪我をした選手を目の前にしたら、とにかく早くRICE処置を行い「腫れ」を少なくする事です。怪我をしてすぐにできる事はそれしかありません。

 

参考記事

▶足首の痛みと腫れが外側か内側か前側か後ろ側にあるかで治療が変わる!!医者による足首の痛み部位別まとめ

 

 

 

足首捻挫の腫れを火事に例えると

怪我は火事に例えると分かりやすいです。それも、江戸時代のように木造建築の町の火事です。木造建築の家が火事になると、すぐ隣の家に燃え移って放っておくと大火事になります。

 

そして、町はがれきの山になって、それを取り除く事にも時間がかかって、それが終わってからでなければ、新しい家を建てる事ができません。

 

 

 

それが、怪我をした時のイメージを似ているなと思いました。ここでは、足首の捻挫を例にします。

 

足首の捻挫をすると、たいてい外くるぶしが腫れてきます。

 

腫れているという事は「内出血」が起こっているわけですが、「内出血」とは、怪我などのダメージによって、細かい血管(毛細血管)が切れて、そこから血液が流れ出て皮膚の下の溜まる状態です。

 

 

怪我をすると内出血をし、あるところで落ち着くと今度は内出血で溜まった血液が取り除かれて、腫れが引いていきます。

 

 

つまり、こんな感じの流れです。

 

 

怪我(火事)

RICE処置(消火)

内出血の処理(がれきの処理)

再生(新しい家の建築)

 

 

 

怪我をしてすぐRICE処置を早く適切にする事で内出血を減らし、その後の内出血の処理にかかる時間が短くなります。これは火事をできるだけ早く消火するとがれきの量が減るのと同じです。ですから、怪我をしてすぐのRICE処置が超重要なのです。

 

参考記事

▶足首の痛みと腫れが外側か内側か前側か後ろ側にあるかで治療が変わる!!医者による足首の痛み部位別まとめ

 

 

 

いつまでRICE処置をするべきか

さて、最後にもう一つ復習です。RICE処置はいつまで続ける必要があったでしょう。

 

RICE処置の目的は「腫れ」を防ぐ事だと言いました。という事は、内出血しなくなるまではRICE処置を続ける必要があります。

 

 

怪我をした場合、48~72時間は内出血が続くと言われているので、最低でも2日はRICE処置を続けましょう。

 

2日間は、睡眠以外の時間はできるだけ15~20分間隔でアイシングとただの圧迫を交互に続けます。

 

 

復帰を焦る気持ちはもちろん分かりますが、最初の2日間のRICE処置が復帰までの期間を決めます。そして、それこそが最短で復帰する為の第一歩です。

 

 

それでは、今日はこの辺で失礼します。ありがとうございました。

 

参考記事

▶足首の痛みと腫れが外側か内側か前側か後ろ側にあるかで治療が変わる!!医者による足首の痛み部位別まとめ


スポンサードリンク


 

 

続きの記事はこちらです

 

足首捻挫は腫れる前に冷やそう!医者が自宅でできるアイシングの簡単な方法を解説

 

スポンサードリンク

関連記事

  1. ブロック状の氷をビニール袋に入れて足をアイシングしている図

プロフィール

2017-04-08_151306 はじめまして、スポドクKです。私はプロサッカー選手を目指していましたが怪我で諦めました。その後、スポーツドクターを志し、現在はプロ選手からスポーツ愛好家の方々の怪我を治すのはもちろん、彼らの能力が最大限に発揮されるようにサポートしています。私自身がプロ選手を目指していましたし、現在まで多くのプロ選手をサポートしてきたので、スポーツドクターの視点から選手がステップアップするためのヒントをお伝えすることができます。ですから、怪我をしている時はもちろんのこと、怪我をしていなくても私が伝えられることは沢山あるのです。そして、私はアドバイスをする時は、現役時代だけではなくその人の人生全体を見た時にどうするべきかという視点を大切にしています。壁にぶつかったり、行き詰ったりしていて、何かヒントが欲しい時は気軽にお問い合わせ下さい。そうすることできっと前に進めるはずです。 ⇒詳しくはこちら

おすすめカテゴリー記事

  1. 足首捻挫直後の応急処置
  2. ブロック状の氷をビニール袋に入れて足をアイシングしている図