足首捻挫の処置を医者が解説!自宅でできるアイシングの簡単な方法とは

06.042015

この記事は4分で読めます

こんにちはスポドクKです。

 

 

今回は応急処置であるRICE処置のうち、アイシング(Icing)について詳しくお話ししていきます。最後には自宅でできる氷の作り方もお話ししているので、ぜひ正しくアイシングをできるようになってください。

 

それでは、この記事を読んでいるあなたの能力が最大限に発揮され、所属するチームに貢献できるように祈りながら進めていきます。

 

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アイシングで重要なのは氷の温度ってホント?

RICEの中でも、アイシングは非常に重要です。アイシングを中心に考えていると言ってもいいでしょう。

 

しかし、良かれと思ったアイシングでもやり方を間違えれば、逆に体にダメージを与えてしまう事もあります。

 

 

そんな残念なことになるのを防ぐために、今回はアイシングの正しい方法を詳しく説明していきましょう。

 

さて、アイシングで重要なのは、

  • 適切な時間(15~20分)
  • 適切な氷

の2つです。

 

 

「時間は分かるけど、適切な氷って何?」と思うかもしれません。ここで言う適切な氷とは、富士山の天然水で作った…とか、材料の事を言っているのではありません。ここで注目してもらいたいのは、「氷の温度」です。

 

 

あなたが日常で目にする氷を温度で分けると次の2種類になります。

  1. 表面が濡れている氷
  2. 表面が濡れていない氷

 

これは、言い換えると

  1. 溶けかかっている氷
  2. 溶けていない氷(0℃以下のもの)

とも言えます。

 

2.は濡れた指で触るとピタッとくっつくやつですね。

 

私も昔は、「氷なんて全部0℃でしょ!」と思っていたのですが、冷凍庫によっては、0℃以下にどんどん下がり、‐10℃にでも、‐20℃にでもなります。塩を入れると低い温度の氷ができるのは有名な話ですよね。

 

参考記事
▶足首捻挫の痛みと腫れへの応急処置とは?医者がRICE処置の基本を解説

 

 

 

正しいアイシングの方法とは?

しかし、アイシングを長時間やりすぎると「凍傷」になってしまうので注意が必要です。

 

「凍傷」とは皮膚のトラブルで、皮膚が黒くなって死んでしまう事です。(※医学的には壊死(えし)と呼びます。)

 

皮膚は耐えられる温度が決まっていて、それを超えると死んでしまいます。もちろん、熱くても冷たくてもダメです。

 

熱ければ、やけど。冷たければ、「凍傷」です。「凍傷」になると皮膚はちょうどミイラの様に黒くカチカチになってしまいます。

 

 

ここでもう一度、2種類の氷を書いておきます。

  1. 表面が濡れている氷(溶けかかっている氷)
  2. 表面が濡れていない氷(溶けていない0℃以下の氷)

 

1.の氷で冷やすとだんだん冷たくなってきて、15分~20分後には赤くなって感覚が無くなります。(※この冷える過程には気化熱をというものを使いますが、そんな事は今は分からなくても構いません。)

 

このくらいの冷え方がちょうど良いのですが、それを越えて長時間アイシングすると「凍傷」になります。

 

 

それに比べて、2.の氷は直接皮膚にあてると痛く感じて、短時間で「凍傷」になってしまいます。痛く感じるのは急激に皮膚温を下げ、ちょうど良い温度を超えてしまう為です。

 

結局は、どちらの氷でも「凍傷」にならない様に注意が必要ですが、温度が低いと凍傷になりやすくなってしまうのです。

 

参考記事
足首捻挫で腫れなどの症状への処置でしてはいけない事を医者が詳しく解説

 

 

 

自宅ではどんな氷を使うの?

では、実際に自宅でアイシングをする場合は、どうやって氷を準備すればよいでしょう。

 

Jリーグチームなど、設備がしっかりしているチームやスポーツ強豪校には、製氷機という機械があり、正方形でちょうど良い氷を自動で作ってくれます。

 

そういう施設に所属できている場合は問題ありませんがそうではない選手の方が多く、製氷機って??かき氷の事??なんて思ってる方もいるかもしれません。

 

でも大丈夫!自宅でも簡単にアイシング用の氷は作る事ができます。とはいっても、冷凍庫の中にある氷で直接アイシングをしてはいけないので注意して下さい。

 

 

家でアイシング用の氷を作る方法とは、「冷凍庫で作った氷に水を入れる」です。

 

自宅の冷凍庫で作った氷を水と一緒にビニール袋に入れて空気を抜くとこうなります

自宅の冷凍庫で作った氷を水と一緒にビニール袋に入れて空気を抜くとこうなります

 

大量の水を入れると氷が全て溶けてしまいますから、そうならないようにビニール内の氷がちょうど水で覆われる程度。つまり、氷の表面が水で濡れればOKです。

 

そして、最後に氷の表面をできるだけ平らにすれば完成です。その方が、アイシングしたい部位に当て易くなりますからね。この方法であれば、「凍傷」のリスクを最小限にする事が出来ます。

 

 

アイシングをしているあなたはかなり意識が高く勉強熱心です。せっかくなので、アイシングをより効果的なものにするために、これから実践してみて下さい。

 

参考記事

足首捻挫で腫れを減らす意味とは?!RICE処置をさらに詳しく解説


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プロフィール

2017-04-08_151306 はじめまして、スポドクKです。私はプロサッカー選手を目指していましたが怪我で諦めました。その後、スポーツドクターを志し、現在はプロ選手からスポーツ愛好家の方々の怪我を治すのはもちろん、彼らの能力が最大限に発揮されるようにサポートしています。私自身がプロ選手を目指していましたし、現在まで多くのプロ選手をサポートしてきたので、スポーツドクターの視点から選手がステップアップするためのヒントをお伝えすることができます。ですから、怪我をしている時はもちろんのこと、怪我をしていなくても私が伝えられることは沢山あるのです。そして、私はアドバイスをする時は、現役時代だけではなくその人の人生全体を見た時にどうするべきかという視点を大切にしています。壁にぶつかったり、行き詰ったりしていて、何かヒントが欲しい時は気軽にお問い合わせ下さい。そうすることできっと前に進めるはずです。 ⇒詳しくはこちら

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