足首捻挫の痛みや腫れへの応急処置とは?医者がRICE処置を分かりやすく解説!

06.032015

この記事は4分で読めます

こんにちは、スポドクKです。

 

今回は足首捻挫の応急処置についてお話しします。これは膝や太ももを痛めた時も同じですので、全ての怪我の応急処置と考えてもらってよいです。

 

応急処置の対応によって怪我が治るまでの期間が変わってきますので、ぜひ大切なポイントと押さえて下さい。今回は全体の流れを解説し、細かいところは他の記事で詳しく書いていきます。

 

 

それでは、この記事を読んでいるあなたの能力が最大限に発揮され、所属するチームに貢献できるように祈りながら進めていきます。

 

参考記事
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足首捻挫の痛みと腫れにはどう対処すべきか

「試合で足首を捻っちゃいました。」そう言って病院に来る人の中で、きちんと応急処置をしている人は驚くほど少ないのが現状です。

 

 

例えば、目の前で急に人が意識を失って倒れた場合、救急車が来るまでそのままにしておくか、それとも応急処置をするかで、命が助かる可能性は変わることはよく知られています。

 

それと同じことが怪我の場合でも言えるのです。つまり、怪我をして病院に来るまでの間、正しい応急処置をしている選手の方がそうでない場合選手と比べて、

確実に早く復帰できます。

 

 

例えば、復帰が1週間早まるとすれば、シーズン中であれば1試合多く試合に出られるかもしれません。それが、シーズン最後の試合や高校最後の試合だったらと想像すると、、、。その違いはすごく大きいのではないでしょうか。

 

 

今回は、もし怪我をしてしまった場合にどんな応急処置をすれば良いのか、実際にどう対処すればよいのかという部分を中心にお話しします。(※個別の詳しい話は別の記事でお話ししていきます。)

 

参考記事
▶足首の痛みと腫れが外側か内側か前側か後ろ側にあるかで治療が変わる!!医者による足首の痛み部位別まとめ

 

 

 

応急処置の基本 RICE(ライス)処置

応急処置の基本とRICE(ライス)処置と呼ばれます。もし聞いたことが無ければ、この機会にぜひ覚えて下さい。

 

RICEの目的は、患部の「腫れ」を最小限にとどめる事。それによって、早期復帰が可能になります。

 

 

RICEとは、下に列挙したように各処置の頭文字ですが、最近はRICEの最後に「S」を加えて、RICESと呼ぶこともあります。

 

 

  1. Rest(レスト) :局部の安静
  2. Icing(アイシング) :冷却
  3. Compression(コンプレッション) :圧迫
  4. Elevation(エレベーション) :拳上
  5. Stabilization(スタビリティ) :固定

 

 

怪我をしたら氷で冷やすというのは一般的ですが、それはRICEの「I」であるアイシングのみを指しています。逆に言うと、それだけでは応急処置は不十分という事です。

 

 

病院に来る選手の約半分はアイシングだけはしています。本来はそれでは不十分ですが、まだそれは良い方で、残りの半分は応急処置はしていません。

 

アイシングをしているだけでもかなり意識が高いですが、RICEの全てをしてから病院に来る選手はほとんどいません。できるだけ早い復帰を目指しているとしたら、これは良い状態とは言えません。

 

選手が自分でRICEをできれば理想できですがほとんどの場合はそうできません。ですから、周りでサポートしているチームスタッフや家族が正しい知識を持ってRICEを行える事はとても大切です。

 

現場でサッとRICEができると、すごく格好いいし、周りの人達にも一目置かれるのは間違いありません。

 

参考記事
▶足首の痛みと腫れが外側か内側か前側か後ろ側にあるかで治療が変わる!!医者による足首の痛み部位別まとめ

 

 

 

RICEの手順

では、いよいよ実際にRICEのそれぞれの項目を見ていきましょう。ちょうど良い動画を見つけましたので、まずこちらを見てもらうとイメージしやすいでしょう。

 

 

  1. Rest(レスト) :局部の安静
  2. Icing(アイシング) :冷却
  3. Compression(コンプレッション) :圧迫
  4. Elevation(エレベーション) :拳上
  5. Stabilization(スタビリティ) :固定

 

 

まず、Rest(レスト)です。これは簡単に言うと、怪我した所を動かすな、ということ。

 

例えば、右足首を捻挫(ねんざ)した場合は、病院までは右足を地面に付けずに、誰かに肩を貸してもらいましょう。

 

1人で頑張ってケンケンしたりするのもやめましょう。血液の循環が良くなって、さらに腫れてしまいます。

 

 

 

次に、Icing(アイシング)です。これは氷で患部を冷やす、ことです。

 

ビニールの代わりにこのような氷嚢(ひょうのう)なら繰り返し使えて便利

ビニールの代わりにこのような氷嚢(ひょうのう)なら繰り返し使えて便利

 

1回15~20分を目安に皮膚に直接あてて冷やし、その後20分休んでまた冷やします。これを2日間、起きている間はできるだけ繰り返しましょう。

 

20分休むのは凍傷を防ぐためです。直接皮膚に長時間氷をあてると冷えすぎます。薄いタオルなどを間に挟めばずっと冷やしていても大丈夫です。

 

 

 

3つ目は、Compression(コンプレッション)です。これは、患部を圧迫する事で、こうすることで内出血を少なくします。

 

アイシングの氷を弾性包帯(硬めの包帯)などで少しきつめに巻くと、Compression(コンプレッション)も同時にできます。

 

アイシングを休憩している時は、氷の代わりにクッション性のものを入れて圧迫をし続けます。

 

 

 

4つ目のElevation(エレベーション)は、患部を心臓よりも高く上げる事です。

 

足首を捻挫した場合は、横になって足の下に何かを置いてその上に足を置きます。ポイントは心臓よりも高くすることです。夜に寝る時も、その位置をキープする様にします。

 

 

最後にStabilization(スタビリティ)ですが、これはRest(レスト)と同様、患部を動かわないようにするという意味で、特に骨折を疑うときはあて木などで固定して下さい、という事です。

 

しかし、骨折を疑った場合は、サッとRICEを行い、できるだけ早めに病院へ行くことが先決です。

 

参考記事

▶足首の痛みと腫れが外側か内側か前側か後ろ側にあるかで治療が変わる!!医者による足首の痛み部位別まとめ

 

 

 

まとめ

さて、ここまで簡単にRICEについて説明してきました。できれば怪我をした直後に処置をしたいところです。

 

怪我をした選手の早期復帰には、このRICE処置が適切に行われることが最低条件です。

 

是非この機会にマスターしてもらい、治療の第一歩として活用して下さい。


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続きの記事はこちらです

▶足首捻挫の応急処置の方法を医者が解説!RICE処置はなぜ必要なのか?

 

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プロフィール

2017-04-08_151306 はじめまして、スポドクKです。私はプロサッカー選手を目指していましたが怪我で諦めました。その後、スポーツドクターを志し、現在はプロ選手からスポーツ愛好家の方々の怪我を治すのはもちろん、彼らの能力が最大限に発揮されるようにサポートしています。私自身がプロ選手を目指していましたし、現在まで多くのプロ選手をサポートしてきたので、スポーツドクターの視点から選手がステップアップするためのヒントをお伝えすることができます。ですから、怪我をしている時はもちろんのこと、怪我をしていなくても私が伝えられることは沢山あるのです。そして、私はアドバイスをする時は、現役時代だけではなくその人の人生全体を見た時にどうするべきかという視点を大切にしています。壁にぶつかったり、行き詰ったりしていて、何かヒントが欲しい時は気軽にお問い合わせ下さい。そうすることできっと前に進めるはずです。 ⇒詳しくはこちら

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